新たに圏央道で展開「ファスナー合流促進」 車線減少箇所で1台ずつ交互に 名神で実績

ICやJCTの合流部ではなく「本線の途中」です。

「ファスナー合流促進」圏央道で試行

 NEXCO東日本 加須管理事務所は2021年11月15日(月)、圏央道の交通対策として「ファスナー合流促進対策」の試行運用を実施すると発表しました。

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圏央道で展開されるファスナー合流促進対策のイメージ(画像:NEXCO東日本)。

 ファスナー合流とは、ICの流入車線や車線減少箇所など、高速道路の本線上で車線の合流が発生する箇所にて「合流部の先端付近で1台ずつ交互に合流すること」とされています。

 今回は、圏央道(内回り)幸手IC~久喜白岡JCT間で車線が2車線から1車線に減少する箇所において、交互合流をお願いする看板やLED表示板を高速道路本線上に設置し、ファスナー合流を促進するということです。

 こうしたファスナー合流を促す対策は、NEXCO中日本が名神高速に東海北陸道が接続する一宮JCTで2019年から物理的な対策を伴って実施しています。東海北陸道から名神の上り線へ合流する地点において、加速車線と本線を隔てるラバーポールやゼブラ帯を延伸する形で、合流できる場所を物理的に「加速車線の先頭のみ」とし、渋滞による損失時間を約3割減少させました。

 対して今回の圏央道では、ICの流入部などではなく本線の途中で行われ、ラバーポールで車線を隔てるような物理的な対策はありません。圏央道の久喜白岡JCT以東は現状、片側1車線区間と、追い越しが可能な2車線区間が交互に配置されており、その車線減少箇所の流れを改善するのが狙いです。

 NEXCO東日本 加須管理事務所は「車線合流の際には合流部の先端付近でゆずり合って合流いただき、交通の円滑化にご協力のほどお願いします」としています。

【了】

【写真】名神のファスナー合流対策「物理的に加速車線の先頭でしか合流できなくなっている」

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コメント

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1件のコメント

  1. 車間を詰めて入れさせない、若しくは前の車に続いて割り込もうとする自己中が消えない限り解決しない。
    車線消滅直前まで車線変更禁止というのも合理性を欠くように思えるが。