ボーイングの航空業界の未来予測とは 777Xは順調? 今後ウン10年で「797」は生まれるのか

「ボーイング797」進捗はあるのか?

「NMA」は「大型のシングルアイル機と、いちばん小さいワイドボディ機の中間にあたるもの」とされました。ちょうど同社が開発を進めており、2023年就航を予定している737MAXシリーズの最長モデル、737-10(最大座席数230)と同じ、もしくは少し上回る程度の220席から270席規模の旅客機というのが、中止発表直前まで打ち出されていたプランです。

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ボーイング737-10(画像:ボーイング)。

 デビッド氏は新型機については「航空会社のパートナーともにどのようなニーズがあるのか評価を進めている」としており、「クライアントのニーズにタイムリーに、正しい機種を選べるよう作業を進めている」と話します。

 現時点で発表されている情報を組み合わせると、当面のあいだの新造機需要に対しては737-10をはじめとする737MAXシリーズで、もう少し需要が見込まれる路線であれば、製造中のワイドボディ機のなかでは最も席数の少ない787-8(210~250席)で対応する方針といえるでしょう。

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 なおデビッド氏によると、今後10年(2030年まで)の新たな旅客機の需要は1万9330機、今後20年(2040年まで)の新たな旅客機の需要は4万3610機とのこと。需要は新たな旅客機への買い替えが4分の3を占めるといいます。

 世界的に見るとシングルアイル機が需要をけん引し、ワイドボディ機の比率は20%にとどまる一方で、日本を含む北東アジアは、他地域に比べると高いワイドボディ機の需要があるとしています。

【了】

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