警視庁&運輸局の年末年始「暴走取締り」に密着 不正改造車を強制“ピットイン” かなり厳しい!

ほとんど車検!? な厳しさ

 レースのピット作業は時間との勝負で、あっという間に本線に戻りますが、取締まりではそうはいきません。特に時間がかかるのは排ガス検査や騒音検査で、型式ごとに違う基準に一定時間、エンジン回転数をあわせて測定します。そのために運輸局では街頭検査で使用する排ガス測定器、騒音測定器を持ち込んでいます。車検で実施されるチェックの一部を行っているので1台に10分以上。整備不良のポイントが増えるほど、時間は長くなります。

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車検証や免許証なども念入りにチェックを受けることになる(中島みなみ撮影)。

 今回の取締りは、外出自粛が要請されていた前回より通行車両が少なく、対象車両も多くありませんでした。そのため検査の待ち時間も少なく比較的平穏でした。近年は集団での暴走も激減しているため、緊迫した雰囲気になることは少なくなっています。

 今回の首都高速での取締りは、四輪車台に対して、マフラー不備などを適法に整備する整備命令4件でした。オートバイはありませんでした。

 不正改造を中心とした同様の取り締まりは、中央道八王子本線料金所(東京都八王子市)でも2021年12月29日23時~30日4時まで実施されました。

 整備命令は、四輪車1台とオートバイ4台に対して5件。マフラーやバックミラーの取り外しのほか、車枠からはみ出た“竹槍マフラー”やリヤウイングの取り付けなどが指摘されました。

【了】

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基準不適合で整備命令を受けたオートバイ。中央道下り八王子本線料金所で(提供:関東運輸局)。

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Writer: 中島みなみ(記者)

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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