絵本の出版社でしたっけ?「交通新聞社」 専門出版社並みの点数で鉄道絵本を連発しまくる理由
日刊紙「交通新聞」や「JR時刻表」、月刊誌「鉄道ダイヤ情報」などを発行する交通新聞社が近年、子供向けの絵本に力を入れています。児童書の専門出版社と比べても遜色ないほどの発行点数です。なぜ、絵本を出版するようになったのか、理由を聞きました。
実はかなり多い交通新聞社の「絵本」
「交通新聞社」といえば、鉄道ファンならよくご存知のはず。日刊紙「交通新聞」をはじめ、「JR時刻表」をはじめ数々の時刻表、レイルファンにむけた月刊誌「鉄道ダイヤ情報」、旅行系の「旅の手帖」「散歩の達人」などでお馴染みの出版社です。
そんな鉄道関連に強みを持つ交通新聞社は、毎年20冊以上の絵本を出版しています。この数字は絵本や児童書の専門出版社にも負けないくらいの点数。しかも、その多くが鉄道絵本、乗りもの絵本であることも特徴です。
なぜ、鉄道関連に強みを持つ出版社がこれほどたくさんの絵本を出版しているのでしょうか。昨今の絵本ブームの影響かと思っていましたが、交通新聞社に取材したところ、絵本出版の理由は他にありました。
実は動物絵本まで!? 中の人に聞いた
交通新聞社の第1出版事業部・こどものほん編集部は次のように話します。
「もともと、社内でも列車・鉄道の写真を多数保有しています。そういった写真を活かして、子どもの電車の絵本を作れないかというのがスタートでした」
「その絵本が、2002(平成14)年10月に発売した写真絵本の『スーパーのりものシリーズ しんかんせん』です。「とっきゅう」「でんしゃ」も含め3冊同時発売で、交通新聞社から初めて出版された絵本でした」
20年前ということなので、どうやら絵本ブームとは関係なかったようです。その後、写真絵本だけでなく、おはなし絵本や仕掛け絵本などに幅を広げ、今では、のりもののジャンルを超え、動物絵本なども手掛けているとのことでした。
コメント