神戸新交通「ポートライナー」が開業した日 世界初の無人自動運転 -1981.2.5
41年前の2月5日、神戸新交通ポートアイランド線が開業しました。
「海上都市」をむすぶ未来の鉄道
1981(昭和56)年の2月5日。世界初の無人自動運転による鉄道・新交通システムが神戸市で開業しました。神戸新交通ポートアイランド線、通称「ポートライナー」です。
ポートライナーは三宮駅から神戸市街地を南下し、当時「海上都市」として整備が進められた人口島・ポートアイランドを循環する路線として開業しました。
1978(昭和53)年に着工。1981年にポートアイランドの街びらき、そして博覧会「ポートピア’81」を控えていたことから、工期はわずか2年という急ピッチで工事が進められました。
工期短縮のために、橋の架設などでは、近くのヤードである程度組み上げたあとクレーン船で現場まで運ぶという方式が採られました。また、土木工事と電気設備工事、建築工事も工程を重複させ、互いに緊密な連携で行われたそうです。
当時の担当者は難工事の区間として、神戸港付近で阪神高速と浜手バイパス、2本の高架橋の隙間をくぐり抜ける部分の工事を挙げています。針の穴に糸を通すように、夜間に桁を少しずつ伸ばしていったと言います。
開業から四半世紀後、沖合に神戸空港が開業し、2006(平成18)年に市民広場駅から分岐する形で、神戸空港駅まで延伸。エアポートアクセス路線として重要な役割を果たしています。
【了】
コメント