臨時トンネルで巨大岩塊に挑む! 北海道新幹線「羊蹄トンネル」8か月ぶり工事再開

巨大な岩でシールドマシンが阻まれていました。

掘削再開に向けまずは岩を破砕

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羊蹄トンネルのシールドマシン(画像:鉄道・運輸機構)。

 鉄道・運輸機構は2022年2月8日(火)、新函館北斗~札幌間で建設工事がすすむ北海道新幹線のうち、倶知安町の「羊蹄トンネル」の比羅夫工区について、8か月ぶりに工事を再開すると発表しました。

 本工区では2021年7月、坑口から約3.5km掘削したところで、シールドマシンが岩塊に遭遇し停止。10mを超える巨大な岩塊であることが判明したため、対策を検討していました。

 今回、この巨大岩塊を取り除くため、シールドマシンを回り込むように小さなトンネルを掘進し岩塊に到達、岩塊を徐々に細かく砕いて除去するという作戦に出ることを決定しました。3月上旬から、除去作業を開始する予定です。

 比羅夫工区はもともと地質が不安定であることから、山岳地帯で通常使われるNATM工法(地山を直接掘削し、コンクリートを吹き付けてロックボルトで補強する工法)ではなく、地下鉄の建設などに使われるシールドマシンによる掘削を採用しています。工事が中断するまで掘削速度は1日あたり12mでした。

 羊蹄トンネルでは、反対側の有島工区でも岩塊に遭遇。ここではシールドマシンの破損を防ぐため、最初の50mをNATM工法に切り替えています。

【了】

【画像】緊急作戦!10m岩塊の除去プロジェクト

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