新・ANAどう変わる? 新社長に「大阪で人気」井上氏 ファンの思い叶う会社に進化?のワケ
2022年4月より、ANAの新社長に井上慎一氏が就任します。どのような人物で、同氏の就任でANAはどのように変わるのでしょうか。就任会見では、今後の舵取りの方法に関するヒントが次々に出てきました。
平子現社長「井上氏は実行力がすごい」
2022年4月1日付けで、ANA(全日空)の新社長に、現代表取締役専務執行役員・ANAX社長を務める井上慎一氏が就任します。現代表取締役社長の平子裕志氏は同日付でANAホールディングス取締役副会長に就任予定です。この体制変更で、ANAはどのように変わるのでしょうか。
2017年4月にANAの社長に就任し、約5年間社長を務めた平子氏。本来は東京五輪や国際線の大幅拡充などが予定されていた2020年度をもって社長職にひと区切りする予定だったそうですが、コロナ禍により状況が一変。その対応のため任期を1年伸ばすことになったそうです。
今回のバトンタッチは「航空事業のサービスモデルを作成し、アクションプランとして落とし込む目処がついたため」(平子氏)とのこと。「5年間いろんなことがあり、息つく暇もありませんでした。会社のなかの課題はプライオリティ(優先順位)含め共有できているので、やり残したことはありません」と話します。
平子氏が「実に経歴が多様でこれからのタイバーシティの時代にふさわしい」と話す井上新社長。同氏はかつてANA傘下のLCC(格安航空会社)のピーチを、CEO(最高経営責任者)として大きく育て上げた実績をもちます。
平子氏は井上氏のことを「実行力はすごいと思います。(ピーチ時代に)大阪のおばちゃんたちに超人気になった人間なので、明るい面がフィーチャーされがちですが、ウラで歯を食いしばる根性のある男です」といいます。
では、井上新社長は、ANAをどのように経営していくのでしょうか。
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