不正の代償大きく 日野自が業績予想修正 ディーゼル不正でリコール・認証取消

営業利益が40%減です。

日野自が業績予想を修正

 日野自動車は2022年3月29日(火)、営業費用・特別損失の計上見込み、ならびに業績予想の修正を発表しました。排出ガス試験と燃費性能試験の改ざんが3月に発覚し、国にリコールを届け出て型式認証の取り消し処分を受けたディーゼルエンジンに係る費用も踏まえられています。

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日野の大型トラック。写真はイメージ(乗りものニュース編集部撮影)。

 まず2021年9月にリコールを届け出た「大型トラックの2段過給コンロッド不具合」について、修理内容を当初のコンロッド交換からエンジンAssy(アッセンブリ)交換へ変更したことによる追加発生費用約180億円を、営業費用として計上する見込みになったといいます。

 さらに、2022年3月に発覚した不正行為により性能に問題があると判明したエンジン搭載車両について、使用過程車へのリコール費用と税制優遇追加納付費用として、約400億円を特別損失(認証関連費用)に計上する見込み。

 また、北米市場向けエンジンの認証課題補償にかかる損失は、当初の見込みを約120億円上回り、約280億円を特別損失(認証関連費用)に計上する見込みになったといいます。

 これにより、2022年3月期の通期連結業績予想数値(2021年4月~2022年3月)は、営業利益で当初予想より40.7%減の320億円、売上高は2.7%減の1兆4200億円に修正されました。

 今回の一連の不正に対応が必要とされる車両は、日野ブランドだけで11万台以上にのぼり、新車は出荷停止となっています。

【了】
※一部修正しました(3月31日12時08分)。

【日野の「修正」3月期業績予想 画像で見る】

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コメント

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2件のコメント

  1. 売上高は1420億円ではなくて、1兆4200億円の間違いのような気がしますが、ご確認ください。

    • ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。