サンキューハザードは共通言語? なぜみんな点灯するようになったのか

ハザードランプで感謝を表す「サンキューハザード」をする人はかなり多いようです。ハザード以外にも様々なツールがあるなか、なぜこれが広まったのでしょうか。

海外でも注目? サンキューハザード

 ハザードランプで他のクルマに感謝を表す「サンキューハザード」は、かなり広く行われているようです。乗りものニュースで以前、読者アンケートを行ったところ、589人のうち9割以上が実践していると答えました。

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ハザードランプのイメージ(画像:写真AC)。

 このときは、ハザードランプを「ここから渋滞です」や「今から駐車します」の意味で使う人も8割以上を占めました。ハザードランプが様々な場面で意思疎通のために使われていることが伺えます。

 他方、同じ「ありがとう」を表すのに、クラクションを少し鳴らすという人は48.0%で、この行為についてはむしろ、30%の人が「すべきでない」と回答。対して、上に挙げたハザードランプを使った意思疎通方法を「すべきでない」と答えた人は、いずれも7%未満でした。

 クラクションについては、「周囲の人が驚く」「あおり運転との誤解を招く」「法令で使われる内容に決まりがあるから」との意見が集まりました。また、パッシングなどヘッドライトを使った意思疎通方法についても、紛らわしいとの意見が。もちろんハザードランプにも、「本来は緊急時に使うべきもの」といった否定意見はあります。

 ただ、「すべきでない行為」に対して「当てはまるものはない」と答えた人、つまり、どれも“すべき”だと考えている人も半数近くを占めました。「相手に対して意思表示するツールだ」「意味が広く認識されている」「マナーだと思っている」といった意見が寄せられています。

 ハザードランプによる意思表示を実践する人が多いのは、数ある方法のなかでも比較的紛らわしくない、ネガティブに捉えられにくい、意味がだいたい伝わる、といった理由が挙げられるのではないでしょうか。

 ちなみに、サンキューハザードはもともとトラックドライバーのコミュニケーション方法が一般に広まったものといわれます。正式には非常点滅表示灯ですが、法令上、“こう使ってはいけない”といった規定はありません。ただ海外だと、サンキューハザードなどの習慣がなく、別の意味に捉えられてしまうケースもあるようです。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 高速道路の渋滞最後尾でハザードランプの点灯は、1980年少し前頃ですね。
    まだこの頃は、サンキューハザードは使われていなかったはずですね。
    丁度この頃、良く遊びに行った帰り道で絞り込みのある道路を走っていて、トラックの前に入れた時に出していたのが始まりの頃だったかな。トラックとトラックの間に入れた時は特に、サンキューというよりもハザード、まさしく障害という意味合いではありましたね。トラックの後ろでは乗用車は見落とされがちでしたから。
    まだ高速道路以外ではあまり見る事は無かったですね。