「電気バス」日本で広まらないワケ メリットあるも「新しいものに慎重」ゆえ?

カーボンニュートラルが叫ばれるなか、日本では電気バスの数こそ増えているものの、広まっているとは言い難い状況です。今後の見通しを中国BYDの日本法人幹部が語りました。

そもそもどんなメリットが?

 電気バスのメリットは、単に環境性能や走行性能だけではありません。花田副社長によると、エネルギーコストについてもディーゼル車と比べ30~40%の削減になるといいます。

 さらに、部品点数は3分の1になるため整備が大幅に効率化されるそう。別の電気バスを導入した事業者からは、オイル類が不要になるため整備士がオイルまみれになることなく、雇用のうえでもメリットがあるという話も聞かれました。

 花田副社長によると、事業者のカーボンニュートラルへの意識の高まりもあるといいますが、やはり、充電器などの導入も含めた「イニシャルコストが足を引っ張る」とのこと。その解決に向け、事業者ごとに向き合って話し合いをしたいということでした。

Large 20220512 01
上野恩賜公園のシャトルバスとして導入されているBYD「J6」(画像:ビーワイディージャパン)。

 ビーワイディージャパンは日本へ参入するにあたって、サポート体制の構築を特に意識したといいます。日本のサービスクオリティを損なうことなくスピーディに対応するため、研修制度を設け電気バスを整備できる人を増やしてきたほか、部品を注文から48時間以内に全国どこへでも届ける体制を整え、満足を獲得してきたと花田副社長は振り返ります。

 加えて近年、BYDのバスは日本製の部品を多く採用しているそう。これは、海外物流が途絶えるリスクに備え、日本国内で部品を調達できるようにしておく狙いからだそうで、「顧客満足を追及すると、こうなった」(同)といいます。

 ビーワイディージャパンは2030年までに、国内で電気バス4000台という目標を掲げていますが、花田副社長によると、これはもはや、難しいものではなくなっているとのこと。「極東からアジア地域における電動化は、これから本格化する」との見通しだそうです。

【了】

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. せめて搭載する蓄電池は日本製を採用してくれ、と願いたい

  2. 単純に維持管理コストが高いからでしょう。車両重量の半分が電池の重さになるのは一般的な使い方としてはとても非効率です。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス