「スーパー林道」ハードル高い? 「白山白川郷ホワイトロード」走ってわかった改名の理由

もともとは「白山スーパー林道」なぜ改称した?

 ホワイトロードは前出の通り、もともと「白山スーパー林道」として整備されたものです。

「スーパー林道」は大規模な山林開発を目的として、昭和40年代から平成初期にかけて23路線、約1790kmが全国に整備されました。ただ、各地で反対運動も起こり、建設が頓挫したり、森林開発の環境の変化でいわゆる“負の遺産”と化したりしたケースも多く見受けられます。

 しかし、白山スーパー林道は沿道の眺めが抜群に良かったこともあって、大型バスでもすれ違いが可能な道路幅で観光道路化が図られました。1977(昭和52)の有料道路化後は前述の中宮温泉などを含めて白山山麓の来訪者数が大幅に増加するなど、観光面で成功を納めたと言えるでしょう。

 しかし1994(平成6)年の12.7万台をピークに通行台数は減少し、2014(平成26)年には5.5万台になるなど、減少に歯止めがかからない状態に。そこで道路名の変更を含む、抜本的な改革が進められました。

 というのも、この道路は標高1000m地帯に登っていく割には急勾配も少なく比較的走りやすいのですが、「林道」という響きによって「運転が難しい」「舗装されていないのでは」というイメージを持たれていたのです。何より、普通車でも片道3240円という高額な料金がネックとなっていました。愛称を公募のうえ「白山白川郷ホワイトロード」と改称し、料金を1600円(現在は1700円)に下げることで、この道路は一気に盛り返します。

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白山白川郷ホワイトロード(宮武和多哉撮影)。

 同時期には世界遺産・白川郷へ国内外からの来客が急増し、東海・北陸一帯を数日かけて巡る観光ルート(昇竜道)も広く知られるように。ホワイトロードは金沢~白川郷~飛騨高山をつなぐゴールデンルートして、大きな期待を寄せられるようになっていたのです。新しい名称に「白山」「白川郷」という両県の地名が明記されたことも、観光地を周遊してほしいという願いが込められていたと言えるでしょう。

 比較的走りやすいとはいえ、カーブは多く、険しい山岳地帯を抜けるとあって、落石や倒木などもちょこちょこと見受けられます。息を呑むような絶景を眺めながらのドライブもよいですが、こまめに休憩をとり、ゆとりを持って「脱・猛暑」なドライブを楽しむことをお勧めします。

【了】

【滝好きには天国!】白山白川郷ホワイトロードの地図&絶景! 写真で見る

Writer: 宮武和多哉(旅行・乗り物ライター)

香川県出身。鉄道・バス・駅弁など観察対象は多岐にわたり、レンタサイクルなどの二次交通や徒歩で街をまわって交通事情を探る。路線バスで日本縦断経験あり、通算1600系統に乗車、駅弁は2000食強を実食。ご当地料理を家庭に取り入れる「再現料理人」としてテレビ番組で国民的アイドルに料理を提供したことも。著書「全国“オンリーワン”路線バスの旅」など。

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コメント

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2件のコメント

  1. ワタシも愛車のプレオプラスで行きたいですね。

  2. Porsche Boxster-Sの幌をオープンにして、白川郷から金沢へ家内と二人でドライブしました。
    10年ほど前のことですが、五箇山合掌集落に泊まり、白川郷を見学、白山恐竜パークと周り、金沢の娘の近くの宿で評判の日本食をとり宿泊、小松で和菓子を手にいれて関西に帰りました。
    白山スーパー林道はとても爽快な景色が堪能でき、運転の楽しみも味わえるところでした。
    ハイパワーのスポーツカーを還暦前に味わおうと手に入れ、妻と二人で西日本のあちこちにドライブして、観光旅行を堪能、毎週のように遠出のドライブ、楽しい思い出です。