「21世紀のコンコルド・改」爆誕! 米・ブーム 超音速旅客機の設計刷新…違いは? 軍事転用も

若干「コンコルド」っぽさがなくなっているような…!

エンジンが4発に

 2022年7月19日、イギリス・ファンボロー航空ショーで、アメリカのスタートアップ企業・ブームスーパーソニックが手掛ける超音速旅客機「オーバーチュア(Overture)」の新設計が公開されました。「オーバーチュア」は2016年にプランが公開され、2021年にはユナイテッド航空から受注を獲得。実用化にむけ開発・実験が進められており、今回の新設計はそれらの検証を踏まえたものになります。

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「オーバーチュア」新設計機のイメージ(画像:boomsupersonic)。

 改修版「オーバーチュア」における、従来設計との最も大きな相違点は、エンジンの形状と数。改修版では主翼の下に左右各2発、計4発の「中バイパスターボファンエンジン」を備えます。エンジンの形状も、通常のジェット旅客機のものにより近い、円筒状のものが採用。戦闘機などで使用されるアフターバーナーは導入せず、超音速での巡航速度は、従来設計と同じくマッハ1.7に設定されます。ちなみに、エンジンは世界初の自動ノイズリダクションシステムの採用で、静粛性にも配慮されるとのことです。

 また胴体の設計も、前方の直径が大きく、後方に向かって直径が小さくなるというデザインに変更されました。この設計の採用で、超音速での抗力を最小限に抑え、燃料効率を最大化を可能にするといいます。

 主翼設計も見直され、水平方向に曲線をもった「ガルウイング」を導入。これは機体の周囲の流れをスムーズにするのもので、超音速性能を強化するほか、巡航や低速飛行のときの安定性をも確保するとしています。

 このほか、ファンボロー航空ショーでは、ブームスーパーソニックとノースロップグラマンが戦略的提携を発表。米国政府とその同盟国へ向け、軍用の「オーバーチュア」を開発する計画も公開されています。

【了】

【画像】新「オーバーチュア」の全貌&旧設計機との徹底比較(16枚)

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