「コンコルド」はなぜ超長い脚を持つ“怪鳥”に?超音速旅客機が似た形になるワケ

かつて実用化された「コンコルド」をはじめ、開発が持ち上がっているものに至るまで、超音速旅客機は、脚が長く、腰高なデザインが特徴です。「怪鳥」とも呼ばれるフォルムには、超ハイスピード巡航ゆえの理由があります。

ポイントは離着陸時?

「超音速旅客機(SST)」といえば世界初の実用超音速旅客機「コンコルド(Concorde。コンコードとも)」があまりに有名ですが、このほか「コンコルドスキー」と呼ばれたツポレフTu-144が実際に空を飛び、頓挫こそしたもののボーイング2707、ロッキードL-2000などが計画されるなど、各社がその開発競争を繰り広げていた時代がありました。

Large 20211216 01

拡大画像

フランス・トゥールーズに展示されている「コンコルド」(乗りものニュース編集部撮影)。

 そして2021年現在、米・ブームテクノロジーの「オーバーチュア」をはじめ、超音速旅客機を再び飛ばそうという機運が、再度高まっています。ただこれらの機体には、どれも共通点があります。どの機体も、やたら脚が長く「腰高」なことを始め、胴体設計の共通点が著しく多いのです。

 通常、旅客機では、胴体をできるだけ低くする傾向があります。それにより、もろもろのコスト、そして車輪の取付軸の長さを抑え、重量を減らすのが一般的です。

 超音速旅客機の胴体の高さは、コストや重量に無駄な面があるようにも思われますが、もちろん、これにはれっきとした理由があります。

「コンコルド」の着陸や離陸は、一般的な旅客機と比べて大きな違いがあります。まだ十分なスピードを出せていない離着陸時には、超音速旅客機は、他の旅客機と違って、機首を大きく上げた姿勢を取る必要があるのです。長い脚は、とくに離陸時に大きく機首を上げた姿勢をとっても、胴体後部を擦ってしまわないように――という対策です。ちなみに、「コンコルド」の機体の最後尾も、尻もち対策の一環で後上方に反り返っています。

 ではなぜ、超音速旅客機は離着陸時、大きく機首を上げる必要があるのでしょうか。

「コンコルド」の長すぎる脚、近くまで迫ってみた!(写真レポ)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス