なぜ「新」が付く? 34歳を迎えた「新千歳空港」 旧「千歳空港」の“隣に移転”したワケ

まったく別の場所に移転!というのは“よくあるハナシ”ですが…。

1988年7月20日開港

 1988年7月20日は、北海道の空の玄関口、新千歳空港が開港した日です。この空港は名称に「新」がつくとおり、「千歳空港」から移転するかたちで供用が開始されました。

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新千歳空港(画像:写真AC)。

 かつての「千歳空港」は、新千歳空港のすぐ隣、現在の航空自衛隊千歳基地に所在。当時は「軍民共用」の空港として、民間機と自衛隊機が同じ滑走路を使っている状態でした。しかし、民間航空需要は年ごとに著しい伸びを見せていたほか、「東西冷戦」の影響で、当時のソ連軍機が日本の領空に近づくたび、同国に近い千歳基地の戦闘機がスクランブル発進が相次ぐ状況に。スクランブル発進は、冷戦ピーク時には年間約200回行われたという記録もあります。

 千歳空港がキャパシティ・安全面においても運用が難しくなってしまったことを背景に、千歳基地の南東すぐ近くに新滑走路を建設。民間機専用のものとし、ここを「新千歳空港」とします。ただ空港供用開始当初は、滑走路は1本のみで、ターミナルは1963年竣工の旧千歳空港のものをそのまま使っている状況でした。

 新ターミナルビル(現・国内線ターミナル)がオープンしたのは1992年。その後、1996年に2本目の滑走路の供用が開始、2010年には、新たに国際線ターミナルがオープンし、現在に至っています。ちなみに新ターミナルビルの供用開始にともなって、この空港の最寄り駅も、空港に直結する「新千歳空港」駅に変更。かつての「千歳空港」駅は、「南千歳駅」と名を変え、現在も残っています。

 ただ、新千歳空港は旧「軍民共用空港」の名残りもあります。同空港の航空管制は、航空自衛隊が千歳基地と一括で実施しているほか、2つの飛行場は誘導路でつながっており、まれに民間機が、新千歳空港の滑走路が使えないときなどに千歳基地の滑走路を使って離着陸する、といった光景も見られます。

【了】

【写真】別の場所にあった! 元「千歳空港」駅…現在の様子

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