「大津~信楽」の"抜け道"が工事進行中 大戸川ダム工事で付け替え 隘路解消へ

20年以上にわたる大工事も終わりが見えてきました。

信楽・水口方面への短絡ルート

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大津信楽線の付け替え道路として建設された高架橋(画像:国土交通省)。

 滋賀県南部の”奥地”・甲賀市信楽と大津市街をむすぶ道路が、大きく生まれ変わろうとしています。

 大津市街から四日市・名古屋方面へ向かう際、国道1号は草津・栗東方面へ大きく迂回しています。広大な田上山地が阻んでいるからです。

 その田上山地の谷間を抜けて甲賀市水口へショートカットするのが、信楽経由のルートです。大津から信楽までは県道・大津信楽線、信楽からは国道307号線が走っています。新名神の開通までは、このルートが大津側からの唯一の経路となっていました。

 その大津信楽線、大津側は大戸川の渓流沿いを縫うような道路で、やっとのことですれ違える幅しかない区間が長く続きます。それでいて先述のとおり抜け道になることから交通量も多く、トラック同士の離合で道路が詰まることも。また、大雨などで真っ先に通行止めとなる区間でもあります。

 この難所が、山の中腹を走る新ルートとして改良されます。まず、大津市平野町から新名神高架沿いを走るバイパスが2019年に開通。そこからは未開通で、山間部に入ると大戸川を南岸へ渡り、新3号橋で北岸に渡ると、ダムの上へ一気に標高を上げ、そこから中腹を縫うように信楽町黄瀬地区まで高架橋と切土で抜けていく計画になっています。

【「大戸川ダム付け替え道路」計画と工事状況】

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コメント

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1件のコメント

  1. この道何度も仕事で利用しましたが、がけ崩れがおきたり、冬場は雪がつもったり大変でしたね。