「大津~信楽」の"抜け道"が工事進行中 大戸川ダム工事で付け替え 隘路解消へ
時代に翻弄された道路、どこまで進んだ?
この工事の発端は「大戸川ダム」の建設事業で、ダム貯水池に沈む道路の付け替え道路として、整備が進められているのです。
大戸川ダムは昭和40年代から調査が行われ、1989(平成元)年に事業化。川沿いの集落の移転も完了し、付け替え工事が始まったのが1999(平成11)年のことでした。
しかし2008(平成20)年になり、当時のダム反対の機運も後押しした形で、淀川水系河川整備計画の策定にあたって大戸川ダムは凍結の方針に。付け替え道路の工事は、最小限のコストと構造で、細々と予算を付けて継続されることになりました。
それから13年が経過した2021年。河川整備計画が新たに策定され、大戸川ダムは再び計画に加えられます。それとともに付け替え道路の工事も再開。ほとんど完成した状態で長期間残されていた高架とトンネルも、いよいよ舗装や電気設備の工事が着手され、現在に至ります。
現在、道路本体が未完成となっているのは大津市街寄りの取付部、新2号橋~新8号橋の数工区。切土・盛土や擁壁工事が同時進行で進められています。大工事となる計47か所の橋梁は、ほぼ形が見えている状況です。
【了】
この道何度も仕事で利用しましたが、がけ崩れがおきたり、冬場は雪がつもったり大変でしたね。