「東京都版」図柄入りナンバー導入なぜ? 図柄どう選ぶ? 区の図柄は低迷も
そもそも図柄、どうなるの?
東京都産業労働局調整課の担当者は、区の図柄入りナンバーで交付枚数が低迷しているものがあることを認めたうえで、東京都版ができた暁には、「各区と連携し、地域版も含めて全体でPRしていく」と話します。
そして肝心なのが、図柄の内容です。これについては現在検討中といいます。最終的に、図柄を複数案提示し、有識者ならびに都民の投票で選ぶことになるといいますが、その候補案の図柄を都でつくるか、公募をするかもまだ決まっていないとのこと。
図柄の選定は難航する可能性もあります。というのも、過去の他地域の事例を見ても、広いエリアで共通するイメージを見出すことが難しいからです。たとえば、広島県東部の「福山」ナンバーで広島カープの「カープ坊や」の図柄が選ばれたのも、地域の産物や地理的スポットではイメージの一致を見なかったためでした。
これに対し、すでに県単位の図柄ナンバー導入を表明している群馬県は「ぐんまちゃん」、秋田県は「秋田犬」をベースにした図柄にするとしています。しかし東京都の場合は、そうしたものがあるでしょうか。
図柄入りナンバーの交付に係る寄付金は、観光振興だけでなく、バスやタクシーのバリアフリー整備や、マイカーのペダル踏み間違い防止装置の購入補助(熊本県)といった様々な用途に用いられています。都民の暮らしの環境を整備する財源にもなり得る東京都版図柄入りナンバー、どのようなものが登場するか注目です。
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