初飛行から12年! インドオリジナル戦闘ヘリ「プラチャンダ」運用スタート
戦闘機も戦車も、空母も時間かけて実用化にこぎつける国ですので。
「LCH」とは軽戦闘ヘリコプターの略
インド国防省は2022年10月3日、国産戦闘ヘリコプター「LCH」の運用開始式典を、北西部にある都市ジョードプルの空軍基地で執り行いました。
LCHは、「Light Combat Helicopter(軽戦闘ヘリコプター)」の略で、HAL(ヒンドスタン航空機)によって設計・開発されたインドオリジナルの回転翼航空機です。
説明によると、戦闘捜索救助(CSAR)、敵防空網の破壊(DEAD)、対ゲリラ(CI)作戦などに用いることが可能で、対地攻撃だけでなくUAVや低速の航空機に対する空対空戦闘能力、高山地帯も含めた高々度飛行性能、昼夜問わない全天候作戦能力、ジャングルおよび市街地での反乱鎮圧作戦および作戦支援にあたることが可能なマルチロール性を備えているとのこと。
2010(平成22)年3月29日に試作機が初飛行し、それから12年後の今年(2022年)3月末にインド政府は量産と調達を決定、今回の運用開始となりました。
式典にはラジナート・シン国防大臣を始め、アニル・チャウハン国防軍参謀総長(CDS)、ヴィヴェック・ラム・チャウダリ空軍参謀総長、ヴィクラム・シン南西空軍司令部司令官、そして開発元であるHALのシュリ・C・B・アナンタクリシュナンCEOらが出席。「プラチャンダ」という愛称が披露されたほか、インド空軍はLCHの配備に伴い、新たに第143ヘリコプター飛行隊を発足させています。
【了】
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