東京のタクシー値上げへ 初乗り420円→500円 メーターの加算額もUP
労働環境の改善がうたわれています。
初乗り500円に 東京特別区+武三地区のタクシー
国土交通省関東運輸局は2022年10月11日(火)、東京特別区・武三地区(武蔵野市、三鷹市)のタクシー運賃を改定すると発表しました。値上げが主体となります。
運賃改定は2007(平成19)年以来、約15年ぶりです。改定率(所要増収率)は14.24%。次のように変わります。
●普通車(上限運賃)
・初乗り額:420円→500円
・加算額:80円→100円
距離制運賃では、初乗り運賃の適用は1.052kmから1.096kmに、加算は233mごとから255mごとになります。時間距離併用制の場合、これまで1分25秒ごとに80円加算でしたが、今後は1分35秒ごと100円となります。
「これまでタクシー事業者は、ユニバーサルデザインタクシーの導入、配車アプリやキャッシュレス決済機器の導入等、タクシーのサービスの質や安全性の向上のために必要な投資を進めるとともに、タクシー乗務員の労働環境の改善に努めてまいりましたが、現行の運賃水準では、継続的かつ適切な経営を維持していくことが困難な状況に直面しています」。このように運賃改定の理由が説明されています。
運賃改定率の算定根拠も公表されていますが、2019年実績と2022年査定を比較すると、収支のなかで人件費に占める割合が1.71ポイント増加しているほか、燃料油脂費は額にして倍近く上がっていました。
【了】
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