県境越える「中九州横断道路」竹田~阿蘇の区間が着工へ 標高差は500m

JR豊肥本線と並行する高規格道路です。

阿蘇の高原を横断する高規格道路

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大分県側で開通済みの「大野竹田道路」区間(画像:国土交通省)。

 九州地方整備局は2022年10月14日(金)、熊本県と大分県をつなぐ中九州横断道路のうち、両県境にまたがる工区「竹田阿蘇道路」の工事に着手すると発表しました。

 中九州横断道路は、熊本市の九州道と大分市の東九州道をむすぶ計画の高規格道路。JR豊肥本線の道路版ともいえる広域ネットワークを形成します。総延長120kmのうち、66%にあたる79.8kmがすでに事業化・着工もしくは開通済みとなっています。

 そのなかで竹田阿蘇道路は、ほぼ中間にあたる延長22.5kmの工区。阿蘇の高原へ駆け上がる山岳地帯で、熊本県側と大分県側では500m近い標高差があります。

 熊本県側では隣接して「滝室坂道路」工区が工事中。約4.8kmの「滝室坂トンネル」は2018年に着工し、ことし8月に避難坑が貫通を迎えています。大分県側では2019年に竹田IC~犬飼ICまでが開通しています。

 道中に急峻な山脈はなく、ほとんどが橋梁か盛土・切土となります。2019年に事業が始まり、設計や用地取得が進んできたこの道路計画が、いよいよ具体的な工事の段階へ進みます。着工式は12月11日の予定です。

【了】

【「中九州横断道路」のルートと整備状況】

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