サロマ湖岸を縦断「湧網線」が全通した日 短絡線だけどクネクネ -1953.10.22

69年前の1953年10月22日、北海道のローカル線、国鉄湧網線が全通を迎えました。

石北本線と並行

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湧網線を走っていた蒸気機関車(画像:北見市)。

 今から69年前の1953(昭和28)年10月22日。北海道網走市と湧別町をむすぶ国鉄ローカル線、湧網線が全通を迎えました。

 総延長は89.8km。網走駅を出るとそのままオホーツク海沿岸近くを走り続け、常呂や佐呂間といった小さな街を結んで、名寄本線の中湧別駅へ到達していました。

 JR石北本線は、海沿いの網走駅を出ると、いったん内陸部の北見を経由して、ふたたび海に近い遠軽駅まで進路を変え、スイッチバックして旭川方面へ向かいます。昔はその遠軽駅からさらに海沿いの湧別まで線路が伸び、そこから名寄へむかう幹線「名寄本線」がありました。湧網線には、道東と名寄方面を北見経由よりも短距離でつなぐ意味があったのです。

 戦前に両端からそれぞれ建設が進められました。最後に佐呂間~浜佐呂間(当時は下佐呂間)が開業し、約15年の月日を経て全通を迎えたのです。

 1967年10月時点のダイヤを見ると、網走~中湧別の通しダイヤは1日7往復。優等列車の設定は無く、約3時間の旅でした。北見経由の石北本線では急行で約2時間。全通後の湧網線は結局、地域ローカル線としての意味合いが強かったようです。

 もともと人口希薄地帯を走っていたこともあり、経営収支は悪化の一途をたどり、1987(昭和62)年3月20日をもって全線が廃止となります。網走バスが代替路線として跡を継ぎましたが、2010(平成22)年に廃止。現在は地域ごとにコミュニティバスが走っています。

【了】 

【湧網線のルートと当時の風景】

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