夜の六本木は“モビリティのカオス” 警視庁の取締りに密着 歩道ゆく電動キックボードに自転車

警視庁が実施した自転車や電動キックボードの取締りに密着。真夜中の六本木交差点は、歩道を走る電動キックボードのほか、“アシスト”か“フル電動”か判別がつかない自転車など、さながら新モビリティの混沌をそのまま映し出していました。

前年比で違反件数増加、警告カード減少

 この秋警視庁は、こうした状況下で事故の割合を増やしている自転車利用について、事故につながりかねない4つの悪質な乗り方を重点的に取り締まることを公表しました。

・信号無視

・一時不停止

・右側通行

・歩道通行

 しかし、この方針が打ち出される前から、警視庁は自転車の関連する事故の割合が増えることに注意を払い、摘発に乗り出していました。東京都内の自転車に関する数字です。

●自転車の違反件数

2021年1~12月 4315件

2022年1~9月 3906件

●自転車の警告カード発出件数

2021年1~12月 33万2228件

2022年1~9月 24万8067件

 12か月と9か月の違いがありますが、2022年の違反件数は前年を上回る一方で、警告カードの件数は前年を下回る見込みです。警視庁交通執行課は、次のように話します。

Large 20221105 01
六本木交差点で行われた深夜の自転車・キックボード取締り(中島みなみ撮影)。

「悪質危険なものは取締りを強化するよう指示を出しているので、警告は少なくなっているのかもしれません。(割合が増え続ける)自転車事故状況のもとでは、4つの項目をより重点的かつ積極的に、集中した取締りをやっていくべきと注意を促していますが、方針を打ち出す前から自転車の取締りに力を入れ、違反件数は右肩上がりです」

 警視庁まとめた都内における2022年中(9月末日まで)の自転車が関与する交通事故は1万271件。交通事故全体の46.6%を占めています。また、前年同期比で1718件増えています。

【深刻】「電動キックボードの飲酒運転」対策は?(写真)

最新記事

コメント

4件のコメント

  1. 一部のヨーロッパの国みたいにヘルメット着用を義務付けるのはどうか。お手軽感がだいぶ損なわれるし、髪の毛に命を懸けてる若者は乗れなくなる

  2. こういうのはどんどん捕まえて危険を減らしてほしい

    一歩通行の逆走や歩道の逆走も平気でやっている

  3. 一部のマナーの悪いのがってのが定番だけど、電動キックボードに関しては一部のマナーのいい人に置き換わる

  4. こんな状態なのに、電動キックボードを自転車専用レーンに移すとか…

    この状態でもカオスなのに、これ+自転車専用レーンの違法駐車が多いのにどうするんだ。