静岡~高崎直結「西関東連絡道路」どこまで整備済み? “関越道へ最短距離”ルートが快適に
秩父のバイパスもいよいよ本領発揮?
さて、現在バイパス整備が進んでいるのが、その先にある秩父市内の2工区です。
まず、滝沢ダムを巨大なループ橋で抜けたあと、そのまま山道をショートカットして秩父鉄道の三峰口駅付近まで真っすぐ突っ切る計画の「大滝トンネル」です。トンネル本体工事は2021年開始。10月末現在で、全長2053mのうち420mが掘削済みとなっています。
その次が、開通済みの「皆野秩父バイパス(無料)」、「皆野寄居バイパス(一部のぞき有料)」へ直結する「長尾根バイパス」です。
開通済みの両バイパスは秩父~寄居を最短距離で結ぶ快適路ですが、秩父側の起点が西側に大きく外れた山中にあり、不便でした。長尾根バイパスの開通により、ようやく本来のポテンシャルを発揮することになります。ことし2022年に事業化を果たし、測量設計が進行中。早ければ2026年度に着工となる計画です。
皆野秩父バイパスは2018年に全通済み。皆野寄居バイパスは2005年に全通し、通行料金は普通車430円、軽自動車320円です。
寄居町を抜けると、関越道の花園ICはもう目と鼻の先。しかしここが鬼門で、10月20日に「ふかや花園プレミアム・アウトレット」が開業したため、利用客などで周辺道路が激しい渋滞に見舞われています。
そこで抜け道となるのが、約7km北側に2021年3月に開業したばかりの「寄居スマートIC」です。寄居警察署の交差点で国道254号へ乗り換え、一路北へ進路を変えるのが、寄居スマートICへのアクセスルートとなります。NEXCO東日本関東支社も、花園ICの混雑回避策のひとつとして、同ICの利用を呼びかけています。
【了】
計画そのものは50年以上前からありましたが、地盤の関係と予算の関係で長らく工事されませんでした。
ここにきて、次々と開通してますから、慢性的渋滞が発生する関越道と国道254線のバイパス的役割になるでしょう。