「2階建てバス大好き」JRバス 国産車から輸入車へ 世代交代がいよいよ大詰め
どっちもイイんです!!
――エアロキングはいつごろから、どのような路線に導入していたのでしょうか。
1990年頃から大量導入していたようです。昼行の東名ハイウェイバス、夜行の「ドリームなごや号」のほか、「京阪神ドリーム静岡号」「広島ドリーム名古屋号」などで運行してきました。
――メリットはどのような点だったのでしょうか。
やはり、2階建バスならではの迫力や眺めでしょう。当社の場合、2階は3列シート(1階は4列)としていることもあり、ダブルデッカーとハイデッカーで定員もそこまで変わりません。サービスレベルだけでなく、(その眺望や存在感から)高速バス自体の魅力を高め、「JRバス=2階建てバス」のイメージを定着させられた点が大きいと思います。
――アストロメガはどう違うのでしょうか。
一目で「外国のバス」とわかるようなデザインで、迫力がありながらもメッキパーツで各所が装飾され、スタイリッシュな印象になりました。先日の無料試乗会では、お客様からも「内装外装ともにおしゃれ」という声を多く頂いたほか、車内の静粛性や、固めのサスペンションが印象に残ったと思います。
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ジェイアール東海バスで残る4両のエアロキングのうち、1両は「プレミアム・シート」搭載車のうちの1両で2005(平成17)年式、残り3両はいずれも最終製造年の2010年式で、どれも近いうちに引退する予定だそうです。V8エンジンを搭載した現役のエアロキングに乗れる機会もいよいよ少なくなってきました。
一方で、アストロメガは輸入車ではあるものの、エアロキングと「それほど大きくは変わらない」といいます。
「私が小さい頃はまさにエアロキング=JRバスであり、バスの王様というイメージを持っていました。製造終了は大変寂しく思いましたが、再び2階建てバスの魅力が再燃してきたと思います」
このようにジェイアール東海バスの担当者は話してくれました。加えてJRバス以外の、これまで2階建てバスがなかった事業者でも導入されているため、「バス業界の新たな魅力・PRポイントになっていけば嬉しい」ということです。
【了】
エアロキングの前頭形状の流麗さは世界中の、どの車種も追随を許さない!
不朽の名車であると言える。