バスはどれほど長持ちするのか 「200万km走行」もダテじゃない 寿命は延びる傾向に(写真15枚)

バスは乗用車よりも寿命が長い乗りものといわれています。どれくらいの距離を走ることができ、何年くらいで寿命を迎えるのでしょうか。昨今はその寿命も延びつつあります。

一般路線バスと高速バスで寿命が違う

 バスの車両は、どれほど長持ちするのでしょうか。

 日本では一般的に、乗用車は走行距離10万kmが買い替えの目安といわれますが、これに対してバスの場合は、街なかを走る一般路線タイプの車両が50万kmから100万km前後、観光・高速路線タイプの車両が100万kmから200万km走ることができるといわれています。あくまで目安の数値ですが、一般路線バスでは1年間の走行距離がおおよそ5万kmから6万km、観光・高速路線バスではおおよそ10万kmから20万kmといわれていますので、計算上は、どちらも10年から20年程度維持できるというわけです。

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西日本鉄道の1997年式3240号車。東京~博多間の夜行バス「はかた号」にも使用され、20年近く在籍した(須田浩司撮影)。

 しかし実際には、バスの寿命は使用環境や走行距離などによって大きく変わってきます。

 街なかで走る一般路線バスの場合、発進と停止の回数は多いものの、高速走行はほとんどありません。エンジンにかかる負担がそれほどでもないことから、15年から20年程度が寿命といわれています。一方で観光バスや高速バスでは、1回の走行距離が長くなり、街なかに加えて高速道路での走行もありますので、そのぶんエンジンにかかる負担も大きくなり、エンジンの寿命が短くなりがちです。

 このため、観光・高速バスでは一般的に10年前後で寿命を迎えるといわれており、たとえば、はとバス(東京都)の観光バスは12年前後で廃車にしているそうです。1回の走行距離が観光バス以上に長い高速バスでは、寿命がさらに縮まる傾向に。特に、片道1000km以上を走る長距離夜行路線用の車両では、5年から7年ほどで寿命を迎えます。

 かつては、寿命を迎えた車両をすぐに廃車や除籍扱いにするケースが多かったのですが、現在は、エンジンや機器類のオーバーホール(分解しての点検・修理)および外観の塗り替え、補修などを行ったうえで引き続き運用に就くことも。ほかの路線への転用、あるいは高速バス車両を貸切用やイベント用へ転用するといったケースも多く見られます。車体やエンジン、機器類の耐久性が向上したこともあり、バスの寿命も延びる傾向にあるのです。

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コメント

4件のコメント

  1. 鉄道より新車が安いとか規制が変わりやすいとか燃費向上とかあるんだろうけど、更新工事せずに新車にしちゃうのね

    • 会社によっては車両更新しますよ。
      車両更新(修理)や故障箇所の内容にもよりますが、
      数百から1000万かかるので、
      費用対効果で廃車を選ぶ時も。

      例えば10年目でエンジンと変速機不調で、
      修理に500万円の見積もり。
      このまま直しても2年位で車内外の修理(修繕)で300万円。
      何処かの中古車仕入れてコミコミ500万円で5年は使えそう。
      新車は高いけど補助金確約で1000万円で済む。
      どれを選ぶ?という話。

  2. 発進停止で大半の部品が命を削っていくのだが・・・
    まあ廃止が話題の2階建てバスにしてもリニューアル工事を施した車もあるし
    他社の路線もライトをディスチャージ(検査で光が散乱してよく落ちる)に変えたり見た目新車のような旧型もあるし、トラックなら全て登録時の構成で100万キロはザラですけどね

  3. 自社系列で工場持ってる京急とか東急なんて改装工事やってるようですがね、古くはないけど三重交通の路面電車風のLV234も東急系で改装して関東で予備検査して三重で登録したんじゃないでしょうか?