「ジャンボ・ジェット」半世紀の歴史に幕 「ボーイング747」最後の1機が完成 この後どうなるのか?

「最後の1機」はどんなもの?

 今回ロールアウトした747最終号機「N863GT」は、アメリカの貨物専用航空会社、アトラス航空向けの貨物専用機747-8Fです。同氏によると、「ペイントや試験を経て2023年1月から2月に、アトラス航空に納入される予定だ」といいます。

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ボーイングの民間航空機部門 マーケティング担当副社長、ダレン・ハルスト氏(乗りものニュース編集部撮影)。

 なおこれまで747の製造で使用されていたエバレット工場の同型機向け施設についてダレン・ハルスト氏は、今後767の製造に用いられたのち、将来的には747に匹敵するサイズをもち、同社が開発を進めている最新鋭旅客機「777X」の生産を担当する見通しと話しました。

 なお、シリーズ最終モデルである747-8Fは2010年に初飛行。その先代モデルである「747-400」とくらべ、約5.7mの胴体を大型化するなどの設計変更が図られた最終派生型で、国内ではNCA(日本貨物航空)が使用しています。

 ボーイングは2020年、747シリーズの生産終了を発表し、このプランにそって、「N863GT」を2022年内に完成させました。この機を含んだこれまでの747シリーズ生産機数は、1574機と記録されています。

【了】

【写真】見比べると結構違う…ボーイング747シリーズを振り返る

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1件のコメント

  1. 次世代エアフォースワンもB747だが、その次はどの機種になるのだろうか?