東京→五島列島1000km超 川口春奈さんの“エクストリーム通学”支えた夜行フェリーに乗った
フェリー「太古」でしかなし得ない「登校時間ギリギリの福江島到着」
フェリー「太古」の博多港出港は23時45分(2時間前から乗船可能)。このフェリーなら、福江島に限らず五島列島の各島に最も早朝に到着できます。
「太古」が寄港する各島(宇久島・小値賀島・中通島・奈留島・福江島)には長崎港や佐世保港からの航路もありますが、それらの朝6~7時台の始発便が到着するのは9時以降。福岡で所用や観光を済ませて、翌朝から通常通り仕事につく人々にとって、各港に朝4~8時台に到着できる「太古」は、他の交通手段で代用がきかないのです。
福江島到着は朝8時台(現在は8時15分)。川口さんは下船後にターミナルビルへの長い通路を駐車場まで移動し、待ち構えていたお母様のクルマの後部座席で制服に着替え、港から1kmほど先の中学校に登校していたのだとか。
またこのフェリーは、他の移動手段と比べて、圧倒的に安く利用できるのも嬉しいところ。
例えば空路(オリエンタル・エアブリッジ)なら福岡空港~五島福江空港間で2万円弱、早割の平日予約でもだいたい1万円以上。そして長崎港・佐世保港からの航路も原油高の影響を受け、今や長崎港~福江港で3000円以上。なお「舞い上がれ!」に出演中の俳優・長濱ねるさん所縁の中通島だと、佐世保港からのフェリーが来年1月から3030円に値上げ(調整金等を含めない運賃)される予定です。
しかし「太古」なら博多港~福江港で4930円(2022年12月現在。2014年に値下げ)、2200円をプラスすればベッド付きのグリーン寝台などに変更できるのも嬉しいところ。当時の川口さんはまだ俳優・モデルとして駆け出しで、懐事情もあって格安なフェリーを利用していたそうです。
なお博多~長崎間は9月に部分開業した西九州新幹線によって最短1.5時間まで短縮されていますが、前述の通り、長崎港から五島列島への船便のアクセスが今ひとつ。博多から夜に移動して早朝に到着できるフェリー「太古」は、“コスパ”(コストパフォーマンス)“タイパ”(タイムパフォーマンス)ともに優れているからこそ、新幹線や飛行機と競合しながら生き残ったと言えるでしょう。
画像とキャプションが途中からずれてると思います。
ご指定ありがとうございます。修正いたしました。