東京→五島列島1000km超 川口春奈さんの“エクストリーム通学”支えた夜行フェリーに乗った

川口さんも結構参った?夜行フェリーの独特な乗り心地

 ただ、このフェリー「太古」はその日の天候によって、乗り心地が極めて独特です。年に何度か利用されるという役所関係の方によると、玄界灘(おもに長崎県・平戸島沖)、上五島(中通島の西側)で特に揺れやすく、博多からの便では「玄界灘を越えて安心した人が上五島で一斉にやられている」のだとか。

 現在の「太古」(4代目)は2014年に新造船・就航しており、川口さんが乗船されていたのは、前の世代のひとまわり小さく揺れの影響を受けやすい「太古」だったと思われます。川口さんもこの乗り心地について、ご自身のYouTube「はーちゃんねる」で、決して言語化することなく、感情のこもった身振り手振り・擬音で語っていますが、ご本人がおっしゃられる通り、確かに「ド根性」としか言いようがありません。

 川口さんは仕事が増えるにつれて、最初は月に1回ほどであった東京通いが週1~2に。その頃には既に「三井のリハウス」「KDDI LISMO」CMに出演するなど多忙になっており、“通勤”の限界もあって上京を決意されたのだそうです。

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川口春奈さんも通ったと思われる福江港の連絡通路(宮武和多哉撮影)。

 なお九州では他にも奄美諸島など、離島への夜行フェリー航路があります。その中で「太古」と同様に博多港から出港するフェリー「うみてらし」は22時30分博多港発、朝の3時25分に上対馬・比田勝港着(朝7時まで船内に滞在可能)。こちらも玄界灘をズバッと南北に横切るため、体調を整えての乗船をお勧めします。

【了】

【ド根性通学?】博多発の夜行フェリー船内ほか(地図&写真)

Writer: 宮武和多哉(旅行・乗り物ライター)

香川県出身。鉄道・バス・駅弁など観察対象は多岐にわたり、レンタサイクルなどの二次交通や徒歩で街をまわって交通事情を探る。路線バスで日本縦断経験あり、通算1600系統に乗車、駅弁は2000食強を実食。ご当地料理を家庭に取り入れる「再現料理人」としてテレビ番組で国民的アイドルに料理を提供したことも。著書「全国“オンリーワン”路線バスの旅」など。

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コメント

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2件のコメント

  1. 画像とキャプションが途中からずれてると思います。

    • ご指定ありがとうございます。修正いたしました。