鉄道「迷惑行為ランキング」2022が発表「歩きスマホ・咳エチケット」を上回る1位は
マナーは以前と変わった? 半数が「変わらない」と回答。
トップ10の顔ぶれも変化
日本民営鉄道協会は2022年12月20日(火)、「駅と電車内の迷惑行為ランキング」2022年度版を発表しました。
調査は10月から11月までの2か月間、同協会のウェブサイトで閲覧者を対象に「駅と電車内のマナーに関するアンケート」を実施。3305人から回答を得ました。
迷惑と感じる行為(複数回答可)の1位は、「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす・眠って寄りかかる等)」(34.3%)。2位は昨年トップだった「騒々しい会話・はしゃぎまわり」(33.9%)でした。このふたつは例年ほぼ同列トップで、毎年わずかな差で1位・2位が入れ替わっています。
3位は昨年と同じ「乗降時のマナー(扉付近で妨げる等)」(27.0%)です。以下、10位までは次のとおり。
・4位(6位):荷物の持ち方・置き方 19.0%
・5位(4位):周囲に配慮せず咳やくしゃみをする 27.2%
・6位(5位):スマートフォン等の使い方(歩きスマホ・混雑時の操作等) 21.0%
・6位(7位):ゴミ・空き缶等の放置 18.3%
・8位(8位):酔っ払った状態での乗車 16.9%
・9位(13位):優先席のマナー 14.4%
・10位(9位):ヘッドホンからの音もれ 16.3%
トップ10圏外に落ちたのが「混雑した車内での飲食」で、11.6%→8.0%と下落し15位に。あらたにトップ10に食い込んだのが「優先席のマナー」でした。
このうち「座席の座り方」「乗降時のマナー」「荷物の持ち方・置き方」「スマートフォン等の使い方」は、さらに具体的な迷惑行為について質問しています。それぞれ最多だったのは「座席を詰めて座らない(間を広く取る、荷物を置く、足を広げる等)」「扉付近から動かない(乗降を妨げる、奥に詰めない等)」「背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ等」「歩きながらの使用」で、いずれも大半の人が選択していました。
今回、車内マナーが以前とくらべて改善されたか、悪くなったかについて聞いています。その結果は、「変わらない」が47.7%で半数を占め、「やや改善された」が24.5%、「悪化した」12.2%、「やや悪化した」12.2%、「改善された」5.4%となっています。
【了】
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