アトレー・ファンクロス? ダイハツ入魂のゴツ顔アトレーに驚きの仕掛け 釣り人絶賛「コレいい!」
カスタムカーの祭典「東京オートサロン2023」は、アウトドアユースを意識した数々のカスタムカーが出展。そうしたなかでダイハツは、「アトレー」をベースに、「さらに奥へ行ける」という提案をしています。ハイルーフに見えますが、そうではありません。
「それ、ハイルーフじゃないんです」
2023年1月13日から3日間、幕張メッセで開催されている東京オートサロン2023にて、ダイハツが8台のカスタムカーを出展しています。アウトドアユースを意識したタフなスタイリングで大化けした「タント ファンクロス」を2022年11月に発表して話題をさらった同社ですが、今回はもうひとつ、“ファンクロス”調のカスタムカーがあります。
それは軽バン「アトレー」のカスタムカー「アトレー ワイルドレンジャー」。タント ファンクロスのようなSUV調のスタイリングに加え、おでこ(運転席上)のランプがついた、ハイルーフのような盛り上がりがあります。
「それ、ルーフじゃないんです。室内空間が高くなっているわけではありません」ブースの担当者はこう説明します。
実はこれ、「船」です。ハイルーフのような部分を取り外し、それを逆さにすると、ボートになるのです。側面にはオールが取り付けられています。
山奥の湖のような場所を想定し、クルマを拠点に、さらに奥地まで入っていける、そんなコンセプトで作ったのだそう。ちなみに運転席以外は取り外され、広い室内空間に寝床やミニテーブル、食器などが設えられていました。
「ワカサギ釣りで有名な山奥の湖に行ったんです。みなさんボートはクルマの上に載せるか、牽引するか、現地で組み立てるかして用意するのですが、多くの方がボートの置き場に困っていると仰っていました。そこで船を作っちゃいまして」。担当者はこう話します。
完成したクルマは、ボートが載った状態だと軽自動車の規格外となる高さ2mを越えてしまうものの、ボートは荷物扱いのためカウントされないそう。湖の釣り人からは「これいい!」と絶賛されたとか。
ダイハツでは、小ぶりな軽自動車の機能性を活かし、このクルマを奥地の災害や事故などで現場に向かうレスキュー用途としても提案したいといいます。走行性能については、「もともと軽トラと同じくFRベースの4WDなので、FFベースよりも走破性は高い」ということでした。
【了】
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