新宿駅西口「モザイク通り」が閉鎖 甲州街道への「最短距離」惜しむ声も"この先行き止まり"

西口~南口をまっすぐ抜けられる便利な存在でした。

25日に営業終了

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新宿駅西側のモザイク通り。25日に工事のため閉鎖された(乗りものニュース編集部撮影)。

 新宿駅西口と甲州街道をむすぶ通路「モザイク通り」が、再開発にともない2023年3月25日(土)に閉鎖されました。

 モザイク通りは京王百貨店と小田急新宿駅に挟まれた南北の狭い通路。低層の「新宿ミロード モール2階」も同日に営業終了となりました。小田急のターミナル部分の上層にあった百貨店は昨年10月に営業を終了しています。

 閉鎖されたモザイク通りは、北側は京王百貨店北端近くの入口からすでにチェーンと目隠しで完全封鎖。南側は小田急南口改札の左側、新宿ハルク入口手前の階段で大きく「この先行き止まり」の看板が掲げられ、階段を上って少し進むと壁で行き止まりとなっています。

 閉鎖後初めての平日となる27日(月)は、閉鎖を知らない人々が次々とやってきては、怪訝な顔でガードマンに尋ねたり、「行けるんじゃない?」と言いながら「この先行き止まり」の階段を上っていく姿が見られました。

 SNS上でも「思い出の通路が無くなるのか…」「通学で頻繁に通った」「このルートでないと甲州街道に抜けられない」と惜しむ声があふれています。

 西口と甲州街道の最短距離だったモザイク通り。閉鎖後は、京王百貨店西側の大通りの歩道を行く「王道ルート」が最短距離となります。なお、西口から京王百貨店の店内へ入っても、地下食品売場への階段で行き止まりとなり、甲州街道へは抜けられません。

 今後、新宿ミロードも2025年4月以降に解体となる予定。京王百貨店についてのスケジュールは明らかになっていません。

 最終的に新宿駅では、駅の東西移動を便利にする大規模な「東西デッキ」が整備され、小田急周辺は地上48階、地下5階建ての高層ビルが2029年度に完成予定。京王百貨店の地区には地上19階のビルが建設され、2040年代の完成の計画です。

 【了】

【完全封鎖された「モザイク通り」の風景】

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コメント

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2件のコメント

  1. 記事に「西口から京王百貨店の店内へ入っても、地下食品売場への階段で行き止まりとなり、甲州街道へは抜けられません。」とありますが、京王デパートの半地下をそのまま進むと、食品売場に平行して通路が延びており、ルミネ1に繋がっています。その階段を少し登ると、モザイク通り南側入口の隣に出ることができますから、記事の記述は間違いです。

  2. >西口と甲州街道の最短距離だったモザイク通り。閉鎖後は、京王百貨店西側の大通りの歩道を行く「王道ルート」が最短距離となります。なお、西口から京王百貨店の店内へ入っても、地下食品売場への階段で行き止まりとなり、甲州街道へは抜けられません。

    記事には以上のように記されていますが、これは明らかに誤りです。

    モザイク通り北側の入口脇に京王デパートへの入口がありますが、そこからMBフロアに降ります。すると「京王のれん街」が細長く南側に通じていますからそこを進んでいくと、細い通路がさらに続いています。その通路を進むとルミネ1の階段につながっており、それを半階分上がれば、モザイク通り南側入口脇に出られます。

    したがって、モザイク通り閉鎖後の西口と甲州街道(南口)を結ぶ最短ルートは、モザイク通りに並行して設置されている「京王のれん街」ルートとなります。