「熊本空港アクセス鉄道」実現へ鉄道・運輸機構が需要調査 空港利用者は30年後に2倍に?

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鉄道・運輸機構が「空港アクセス鉄道の需要推計に関する調査」を実施

 熊本県は、熊本市中心部と阿蘇くまもと空港間を直結する空港アクセス鉄道の整備を検討しています。それに関連して鉄道・運輸機構は、この熊本空港アクセス鉄道を対象に関する調査を実施します。

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JR九州の車両(画像:写真AC)。

 現在、熊本空港への公共交通アクセスは、現在はリムジンバスか、ワゴンによるJR肥後大津駅までの輸送サービスしかなく、定時性をはじめ利便性が課題となっています。県によると交通渋滞は「三大都市圏を除く政令市で最悪の水準」であるといいます。熊本空港の国内線・国際線利用者は30年後に約2培となることが見込まれており、大量輸送力の確保が求められている状況です。

 熊本空港アクセス鉄道をめぐっては、2019年に県が基本事項についてJR九州から同意をとりつけ、検討が進められてきました。県は2023年3月に開かれた「第6回空港アクセス検討委員会」の中で、JR豊肥本線から分岐するルートについて、3案の中から「肥後大津駅で分岐」する方針を示しています。今後は都市計画決定や環境アセスメントの手続きが進められる見込みです。
 
 県は3月に空港アクセス鉄道の整備効果を紹介するパンフレット作成。それよると、開業年次は2034年度末を想定し、概算事業費は約410億円。熊本駅から空港駅までの主要時間は現在の60分から約44分(快速を設定する場合は約39分)に短縮すると見込んでいます。利用者は1日あたり約4900人(同5500人)としています。
 
 鉄道・運輸機構は「空港アクセス鉄道の需要推計に関する調査2」という業務を2023年5月17日(水)に公示。この業務では、熊本空港アクセス路線の需要推計や、利用者便益の計測、収支採算性の検討などを行うとしており、整備向けた検討が深度化していきそうです。
 
【了】

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