新たに「原水ルート・肥後大津ルート」も検討へ「熊本空港アクセス鉄道」三里木ルートに追加

事業化の決め手は「工業団地アクセス」!?

事業性向上にルートを再検討

Large 20220306 01
豊肥本線の肥後大津駅(画像:写真AC)。

 熊本県は2022年2月8日(火)に、阿蘇くまもと空港へ直結する鉄道構想を検討する「第4回空港アクセス検討委員会」を開催。その中で、これまで豊肥本線の三里木駅から分岐するとしていたルート案に加え、あらたに「原水駅から分岐するルート」「肥後大津駅から分岐するルート」も検討候補にするという方針で一致しました。

 阿蘇くまもと空港への鉄道構想は、2019年に県がJR九州から基本的な方向性について同意をうけ、2020年に空港アクセス検討委員会を設置して検討を進めています。

 2019年の同意内容では、豊肥本線とアクセス鉄道の直通運転は行わない、アクセス鉄道は県が中心の第三セクターが保有しJR九州が運行する「上下分離方式」とする、JR九州が整備費の最大3分の1を支出する、などとなっています。

 一旦は「三里木ルート」で進めるつもりでしたが、事業化に必要な「費用便益比1.0以上」(コストを便益が上回る試算)が厳しいため、その便益向上のための施策も検討課題となっていました。

 そこで浮上したのが先述の「原水ルート」「肥後大津ルート」です。それぞれ三里木駅の1つ、2つ先にある駅で、肥後大津駅は電化区間と非電化区間の境界にある要所であり、特急「九州横断特急」や「あそぼーい!」も停車します。

 原水駅は工業団地「セミコンテクノパーク」に近接しており、台湾の大手半導体企業「TSMC」の進出も予定され、従業員も1500人規模が計画されています。これをうけ、工場アクセスとしての便益も生み出せるよう、新たにルート案に組み込まれることとなったのです。

 とはいえ、当初の「三里木ルート」では、県民総合運動公園へのアクセスのため中間駅が設置される計画です。この便益が失われることがどうインパクトとなるかも課題になっていきます。

 2月の委員会では、追加ルートを含めた3案で追加調査を行っていく方針で了承。「原水ルート」で費用便益比が1.0を上回る試算ができれば、いよいよ事業化に向けて前進していくことになります。調査結果は2022年度中に報告される予定です。

 

【了】

【どこから分岐?「熊本アクセス鉄道」の構想ルートを見る】

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス