熊本~大分の難所克服へ「滝室坂トンネル」貫通 阿蘇から県境へ高原をショートカット

西から東へ、標高差200m以上を一気に駆け上がるトンネルです。

事業化から10年

 国土交通省 熊本河川国道事務所は2023年6月22日(木)、熊本市と大分市を直結する高規格道路「中九州横断道路」のうち、阿蘇市内で工事が進む「滝室坂トンネル」(長さ4.8km)が貫通したと発表しました。

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22日に貫通を迎えた熊本県阿蘇市の滝室坂トンネル(画像:国土交通省)。

 中九州横断道路は、九州道の熊本北JCTから東九州道の大分宮河内ICへ接続。JR豊肥本線をなぞるようなルートで、全通すればこれまで下道を延々と走っていた2つの県庁所在地は、高速道路で結ばれることとなります。

 熊本市内から肥後大津までは事業化済み、大津からは「北側復旧道路」として阿蘇西ICまで新しい道路が開通済みです。阿蘇市東部から滝室坂道路で県境に至り、そこから県境を越える「竹田阿蘇道路」も事業中。大分県内では、竹田~犬飼の約25kmが開通済みで、そこから大分市までは「概略ルート検討」の段階にとどまっています。

 その滝室坂道路は、阿蘇市街を抜けて立ちはだかる約250mもの標高差を、トンネルで一気にショートカットするものです。現道は急勾配とヘアピンカーブで上っていく峠道で、冬季を中心に事故が多発。なだらかな高原がつづく熊本~大分の中で難所の一つとなっています。

 地質は阿蘇の火砕流堆積物が中心で、強度が低いためトンネル工法選定にも慎重な検討が進められました。2013年の事業化から10年、いよいよ貫通を迎え、安全設備や舗装工事などが進められていきます。

【了】

【ここまでできた!「中九州横断道路」ルートと進捗状況】

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