オートマ車のシフト「N」はいつ使うの? 赤信号で使うと思わぬ危険も “実用以外の”存在理由とは

AT車のシフトレンジは一般的に、P・R・N・Dといったものがありますが、このうち「N」レンジはあまり使われません。そもそもなぜ「N」レンジが設けられているのでしょうか。

いったい何のためにあるのか

 AT車のシフトレバーには「P(パーキング)」「D(ドライブ)」「R(リバース)」などとともに「N」というものがあります。これは「ニュートラル」を意味しますが、本来、いつ使うものなのでしょうか。

Large 20230708 01
AT車のトランスミッションのイメージ(画像:Pramote Soongkitboon/123RF)。

 MT車で「ニュートラル」はギアを動力と切り離した状態であり、駐停車の際はこの状態にすることが多いですが、AT車で駐停車中にこの「N(ニュートラル)」を使うのは、危険を伴うかもしれません。

 都内の自動車教習所のスタッフは「Nレンジは文字通り駆動系を切り離している状態なので、少しの傾斜があると、徐々に転がりはじめてしまう場合があります。駐車時や信号待ちなどでNレンジにしてパーキングブレーキをかける人もいますが、パーキングブレーキで車を止められる力にも限度があります」と話します。

 いっぽうでPレンジには、駆動系をロックし、転がりを防止する機構があります。駐車時はPレンジを使用するのが安全だと話します。また信号待ちなどの停車時も、フットブレーキを踏み続けていたほうが確実だと指導しているそうです。

 それでは、Nレンジは一体いつ使うために装備されているのでしょうか。先述のスタッフは「故障してけん引してもらったり、手で押して動かす時など、駆動系を切り離すことが必須な場合に使います。つまり、日常生活では基本的に使わないものと考えてかまいません」と話します。

 またNレンジの存在は、実際の使い道以外の存在理由もあるそうです。もしNレンジが無ければR(リバース)のすぐ次がD(ドライブ)になり、シフト切り替えの際にギアボックスへの負担が大きくなってしまうとのこと。いったんNレンジを挟む設計にすることで、クルマにとっても優しいのだそうです。もっとも最近のクルマでは電子制御が進みボタン式のシフトも増えているため、ますますその存在意義は薄れていると言ってよいでしょう。

【了】

【画像】レバーもボタンもメーターも無し!? テスラ最新型のインパネがシンプルすぎる件

最新記事

コメント

3件のコメント

  1. CVT はエンブレがそれなりに効くので、

    惰性でチョロチョロ走らせたい時に使うなぁ…

  2. >もしNレンジが無ければR(リバース)のすぐ次がD(ドライブ)になり、シフト切り替えの際にギアボックスへの負担が大きくなってしまうとのこと。いったんNレンジを挟む設計にすることで、クルマにとっても優しいのだそうです。

    これは、どう考えてもおかしい。

    ATの場合シフトレバーは単なるスイッチであり、物理的につながっていない。R→Dを人が高速に動かしてもギアをシフトしなければ良いだけ。

  3. Dレンジ+フットブレーキでの停車には、フットブレーキが緩むと動き出す懸念がある。

    加えてその間エンジンや駆動系にはずっと負荷がかかってて、燃費にも排ガスにもマイナスがある。

    またPレンジはDレンジへ動かす時大抵はRレンジを通過するので、一瞬後退灯が点灯して後続車をドキッとさせる。

    記事にするならせめてメリット・デメリットの両方を、提示するべきなのでは?。

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  4. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  5. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開