「その戦闘車はクールだ」ゼレンスキー氏熱望のスウェーデン車両とは 「国内生産したい」も叶える? ロシアの反発ガン無視か
オールスウェーデンの最強歩兵戦闘車
CV90の開発は1984年から開始されており、車体は装甲車両メーカーのへグルンド・ビークル、主砲は老舗兵器メーカーのボフォース・ディフェンス、エンジンはスカニアという、オールスウェーデン体制で開発されました。
「CV」は戦闘車両の英語表記“Conbat Vehicle”の略語ですが、この名称は輸出仕様だけに使用されており、スウェーデン陸軍では戦闘車両のスウェーデン語表記“Stridsfordon”を略したstrf90と呼ばれています。
「90」の後ろの数字は主砲の口径を意味しています。スウェーデン陸軍が採用し、ウクライナにも供与されたCV9040は、ボフォース・ディフェンスが開発した40mm機関砲を主砲として装備しています。
一方ノルウェーなどに採用されたCV90は、主砲として口径30mmの機関砲を装備していることからCV9030、オランダなどに採用されたものは口径35mmの機関砲なのでCV9035と呼ばれています。
CV9040の40mm機関砲は、現在世界の歩兵戦闘車が装備している主砲の中では最も強力であると言われており、対戦車戦闘に用いるAPFSDS弾を用いれば、ほとんどの戦車の後部を貫徹できると言われています。
また段階的に能力向上改修が施されており、最新バージョンは、砲安定化装置の装備により40mm砲機関砲の命中精度が大幅に向上。スウェーデン陸軍の公式サイトに掲載されているウクライナへ供与されたCV9040は、防御力を強化する増加装甲の装着が確認されています。
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