「その戦闘車はクールだ」ゼレンスキー氏熱望のスウェーデン車両とは 「国内生産したい」も叶える? ロシアの反発ガン無視か

最新の歩兵戦闘車が必要だというウクライナの願いに応じ、スウェーデンがその供与に留まらず、ウクライナでの現地生産まで叶えそうです。どのような車両なのでしょうか。ロシアの反発は必至ですが、その背景に別の国の意向も見えます。

CV9040をウクライナで生産? ロシアからの反発必至でも

 ゼレンスキー大統領とクリステルソン首相は首脳会談後、CV9040を通じた協力をさらに強化していくための意向表明書に署名しており、ゼレンスキー大統領は署名後、ウクライナ国内でCV9040を生産することで、スウェーデン政府と合意したとも述べています。

 ウクライナ供与兵器の国内生産に踏み切る事例としては、ドイツの防衛大手企業ラインメタルが先行しています。同社のアーミン・パッペルガーCEO(最高経営責任者)が2023年7月、ウクライナの国営防衛企業ウクロオボロンプロムとの合弁企業を設立し、ウクライナ国内でラインメタルの装輪装甲車「フクス」を生産する計画を明らかにしています。

 ただ「フクス」は機銃などの固定武装を装備しておらず、ゼレンスキー大統領の発言が事実だとすれば、強力な固定武装を持つ外国製装甲車両のウクライナ国内での生産は、CV9040が初となります。

 スウェーデンはロシアに対して断固たる姿勢を示す傾向の強い国ですが、実現すればロシアから大きな反発を受ける可能性の高いCV9040のウクライナでの生産は、容易なことではありません。

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ドイツのラインメタル製装輪装甲車「フクス」。ウクライナでの現地生産が計画されている(画像:ラインメタル)。

 CV90の開発を主導した企業のうち、へグルンド・ビークルとボフォース・ディフェンスは、イギリスに本社を置く防衛大手企業、BAEシステムズの子会社となっています。

 イギリスは様々な形でウクライナに強力な支援を行っている国の一つであり、CV9040のウクライナ国内での生産が実現するとすれば、同国政府がBAEシステムズを通じてスウェーデン政府にバックアップを確約したからなのではないかと筆者(竹内修:軍事ジャーナリスト)は思います。

【了】

【え…】明らかに主砲デカい!! 中戦車タイプの最新CV90(画像)

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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