台湾海峡「通るだけですよ」カナダ海軍艦の意図 アメリカと異なる姿勢は日本に似てる?

海上自衛隊横須賀基地に、フリゲート艦「オタワ」をはじめ3隻のカナダ海軍の軍艦が入港しました。9月1日まで停泊した後、3隻は別々の活動に従事しますが、特に「オタワ」が台湾海峡を通航するとして注目されています。

台湾海峡を通過する真意は

 ちなみに今回の展開は、現在のところカナダのプレゼンス(存在感)を示すためのグローバルな活動である「オペレーションプロジェクション(PROJECTION)」に基づいて実施されていますが、5か月間に及ぶこの展開期間中に、これが「オペレーションホライズン(HORIZON)」に置き換えられることになります。

 これは、インド太平洋地域での活動により特化した作戦活動で、各国との共同訓練や親善訪問などを通じて、インド太平洋地域におけるカナダのプレゼンスを高め、協力関係を強化することを目的としています。

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ハリファックス級フリゲートの「オタワ」前で、日加記念撮影の様子(2023年8月28日、稲葉義泰撮影)。

 今回の展開に関して、メディアによる報道で注目されたのは「カナダ海軍の艦艇が台湾海峡を通過する」という点です。そして、なぜこれが注目されたのかといえば、台湾をめぐって各国との緊張関係が高まっている昨今、中国の言動に対抗するものとして報道各社が解釈したからだと、筆者(稲葉義泰:軍事ライター)は考えます。しかし、これについては少々整理が必要です。

 というのも、筆者が2019年に沖縄県のホワイトビーチへ寄港したカナダ海軍のフリゲート「レジャイナ」を取材した際、その直前に台湾海峡を通過したとのことで、これは中国への対抗を意図したものかという質問が取材陣から出ました。その際、「レジャイナ」の艦長は「特定の国を対象とするものではなく、南シナ海から東シナ海に向かうためには台湾海峡が便利であるため、国際法で認められた航行の自由に基づき通過した」という趣旨の説明を行ったのです。

【ピリピリ…】台湾海峡を通過する「モントリオール」

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