移動中の「スマホご遠慮を」=もはや「死」と同じ? 変化した夜行バスの車内

ウィラーの夜行高速バスは、個室ではないながらも、シェル付きシートや顔を隠せる「カノピー」を装備するなど、プライベート感を重視しています。ただ、新シートの車内では、夜行バスで一般的な「完全消灯」はしません。車内の価値観も変わってきているようです。

完全消灯=怖い 寝る以外にすることない?

「プライム」や今回の「ドーム」は、価格的にも若者向けです。コロナを経て、車内でのスマホの利用はさらに増えているといいます。加えて、女性客の多いウィラーでは、そもそも完全に消灯された車内が「怖い」という意見も根強いそう。

 一方、「ドーム」と同じくシェル付きの3列シートを採用し、より座席数が少ない高級ラインに位置付けられている「リボーン」にはカノピーがありません。当初、完全消灯を行わなかったところ、やはり「寝られない」という意見から、完全消灯に切り替えたのだとか。いまは座席のタイプに応じて完全消灯を行う車両と行わない車両があるそうです。

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既存の3列シート「リボーン」(乗りものニュース編集部撮影)。

 2017年にリボーンが登場した当時は、“眠り”を追求したシートとして紹介されていましたが、プライムやドームでは“スマホを気兼ねなく使える”ことが強く押し出されています。座席がパーティションで仕切られた個室タイプのバスであれば最もそのニーズに応えられそうですが、それは、ほんの一握りの高速バスにしかありません。

 夜行の移動手段は寝ながらにして目的地へ早朝に到着でき、現地で時間を有効に使えることが最大のメリットといわれます。ただ、その移動中に“寝るしかない”というのは、もしかすると時代に合わなくなってきているのかもしれません。

【了】

【え…こんなバス見たことない!】新シート「ドーム」の驚くべき快適さ(写真)

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