日比谷エリアが大変貌「内幸町一丁目再開発」帝国ホテルも新築へ「43階越えビルが3本」高層地帯に
建設から半世紀以上経って、いよいよ街ごと更新の時期を迎えます。
2024年から順次着工
有楽町~新橋のJR西側、日比谷公園に隣接して「帝国ホテル」がある「内幸町一丁目」エリアが、まもなく大規模な再開発で様変わりしていきます。北側には地下鉄千代田線の日比谷駅、南側には三田線の内幸町駅があります。
日比谷公園の半分以上に匹敵する、2ヘクタールの街区全体を、丸ごと更地にして新築。「ノースタワー」「セントラルタワー」「サウスタワー」の3本の高層タワーが立ち並ぶ予定です。それぞれ地上46階、46階、43階建て。オフィスやホテル、商業施設などが同居する複合ビルとなります。
明治からこの地にあった帝国ホテルは、現在「新本館」(1970年完成)と「帝国ホテルタワー」(1983年完成)がメイン。これらも順次建て替えとなります。
新たな「内幸町一丁目街区」の姿は、街区という概念を越えて「周辺街区への連続体」を意識した街路設計となります。具体的には、日比谷通りをまたいで日比谷公園や銀座をつなぐ「貫通通路」、音楽堂直結の「有楽町川道路上空公園」、日比谷通りの南北を屋根付きでつなぐ「アクセスコア」など、大通りによる分断状態を解消する動線がいくつも設けられます。
街区のまんなかを南北につらぬく歩行者空間「にぎわい軸」は、大手町、丸の内から伸びて、内幸町一丁目街区にも到達します。ともすれば大通り、大通りとなる東京駅西側において、喧騒から離れた都会内移動を提供するこの回廊がさらに長くなっていきます。
2023年12月にはいよいよ「権利変換計画認可」となる予定で、翌年2月から着工、すべての完成は2039年度の予定です。
【了】
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