目玉は「MT車にアイサイト」どんなの？スバル「BRZ」＆トヨタ「GR86」改良 “本気で事故ゼロ”への心意気

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MTならではの制御って？

MT車にアイサイト

　スバルは2023年9月22日（金）、スポーツカー「BRZ」の一部改良モデルを発表しました。同日にトヨタも、兄弟車である「GR86」の一部改良を発表しています。どちらも目玉は、新搭載のMT車向け「アイサイト」です。

　BRZはMT車の比率が高いことから、新開発したMT車向けの運転支援システム「アイサイト」を新搭載。スバルはこれを「事故ゼロへの挑戦」としてアピールしています。AT車で定評のあるアイサイトの高い衝突回避、衝突被害軽減、運転負荷軽減の各性能へ、MT車の特性に合わせた制御を施したということです。

　前方の衝突を回避する自動ブレーキは、ギアやクラッチがつながっていないときでもAT車と同様に作動。ただし、ATだと1km/h以上で作動しますが、ギアやクラッチがつながっていないときは8km/h以上で作動するそうです。

　また、後退時自動ブレーキアシストは、仮に踏切などで自動ブレーキが作動した場合、とっさに解除できず立ち往生する可能性があるため非採用とし、後退時のソナーによる警告のみに留まります。また、誤発進・後退抑制機能もMT車では非採用としたとのことです。

　今回の改良でスバルはBRZに、さらなるスポーティさを付加した「STI Sport」グレードを新たに設定。専用チューニングで乗り心地と走りを両立しているほか、エクステリアもよりスポーティに仕上がっているといいます。

　またトヨタはGR86に特別仕様車「RZ“40th Anniversary Limited”」を設定。これはGR86の先祖にあたる「AE86」の赤×黒・白×黒のツートーンを想起させる専用デカールを施し、インテリアにはAE86のヒストリーを感じさせる専用ロゴ・加飾を施したということです。

　税込み価格は、BRZが330万円（Rグレード、MT）～。GR86が291万6000円（RCグレード、MT）～となっています。

【了】