超異例!? 大阪・心斎橋に「寺院と一体型の再開発ビル」完成 大伽藍そのまま「屋上に露天風呂」ホテル開業へ

3階部分までまるごと「お寺」がそびえ立っています。

異例の再開発プロジェクトが完成

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御堂筋線の心斎橋駅(画像:写真AC)。

 東京建物は2023年10月11日(水)、大阪市中央区に、寺院と一体的になった再開発ビル「東京建物三津寺ビルディング」が完成したと発表しました。

 場所は御堂筋東側、心斎橋駅となんば駅の中間地点です。ホテルや商業施設を兼ねた複合高層ビルですが、今回の物件の最大の特徴が「寺院の本堂大伽藍が取り込まれている」というものです。

 三津寺は8世紀に開かれ、今ある本堂も江戸時代の1808年に完成し200年以上の歴史を持つ建築物です。終戦直前の大空襲でもほぼ無傷で耐えたといいます。再開発にあたってこの本堂を残していくため、「ビルを3階分まで吹き抜け構造にし、そこへ本堂を丸ごと曳家で移設する」という異例のプロジェクトとなったのです。

 1933年に御堂筋拡幅で一部改築を経ていますが、今回の本堂移設に際し、それ以前の姿に再築。その他施設もアップデートされ、寺院の存続に寄与しています。

 三津寺は「地域とお寺、ホテルを繋ぐ境内に足を踏み入れた方々が、少しでも仏教文化や美術・歴史を体感し、信仰心を持つことで、心豊かに生きられますよう、様々な取り組みをおこなっていきたい」としています。

 15階建てビルの中心施設「カンデオホテルズ大阪心斎橋」は、客室数180で、高さ55mの最上階には露天風呂「天空のスパ」を備え、サウナも導入しています。11月26日開業予定です。

【了】

【画像】えっ…!これが「高層ビルの中にある寺院」です

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