大海原の遭難民303人を救った日本郵船の自動車船 世界海事機関が表彰 救助活動は「挑戦的なものだった」

女性子ども含む全員無事!

303人全員救った! 日本郵船の自動車船

 日本郵船は2023年10月20日、自動車船「ヘリオス・リーダー」に乗務していたアニル・チョードハリ船長が、インドのムンバイで国際海事機関(IMO)理事会の表彰を受けたと発表しました。乗務中の人命救助が称えられたものです。

Large 231020 helios 01

拡大画像

航行中に303人を救助した日本郵船の「ヘリオス・リーダー」。トヨタ車などの完成車輸送を行う(画像:Mussi Katz/flickr)。

 チョードハリ船長は「ヘリオス・リーダー」で名古屋港からシンガポールへ航行していた2022年11月7日、南シナ海においてシンガポール当局経由スリランカ当局より救助依頼を受け、現場に直行。遭難船を発見し、乗っていた303人全員を救助して翌日にベトナムまで送り届けました。こうした遭難船の救助はこれまでも行われていますが、303人というのは異例の大人数だそうです。

 受賞を受け、船長は次のようにコメントしています。

「女性や子どもを含む303人の救助活動は、悪天候も相まって挑戦的なものでした。海上での人命確保という精神のもと、勇敢な乗組員が一人として命を落としたり、怪我をしたりせずに救助を完遂できたことを嬉しく思います。私たちのこの救助活動が、船員の皆さんが困難な状況に面したとき、迅速・安全に行動する重要性を思い出させるものになれば幸いです」

【了】

【甲板に人人人】これが303人を乗せた遭難船救助の様子です(画像)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。