あれ、道路が黒くない…舗装にあえて「コンクリート」採用する理由とは アスファルトとどう違う?
路面の舗装で使われている素材は主にアスファルトですが、コンクリートが使われているところもあります。このふたつの素材は、具体的になにが違うのでしょうか。
黒っぽい白っぽい以外の差は?
路面の舗装は主にアスファルトが使われますが、コンクリート舗装のところもたまにあります。このふたつの素材は、見た目でアスファルトの方が黒く、コンクリートが白っぽいのは分かりますが、ほかにどのような違いがあるのでしょうか。
アスファルト、コンクリートとも粗骨材(砂利)と細骨材(砂)を原料として使う点は共通しています。それらを練って、くっつけ締め固める役目を果たす、つなぎともいえる材料が異なります。
アスファルトの場合は、瀝青材(れきせいざい)と呼ばれる、原油を精製したあとに残った残留物である「アスファルト」を使います。実はアスファルトという言葉は、舗装路面を指すと同時に、素材そのものの名前でもあるのです。
路面に使うアスファルトは砂利と砂を混ぜたものなので「アスファルト合材」や「アスファルト混合物」とも呼びます。舗装に使うアスファルトはアスファルトプラントで、砂利や砂と一緒に高温で混ぜられ、ダンプトラックなどに搭載された状態で運ばれます。
工場から工事現場に到着すると、アスファルト混合物をアスファルトフィニッシャーという重機に移し替え、150度くらいの高温の状態で、砕石等を撒いて圧縮した路面に敷き詰めていきます。冷えるとアスファルトが接着剤の役割を果たし硬い路面になります。
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