北海道の高速道路“北へ” 北海道縦貫道の新規区間「中川~天塩」ルート3案に絞る てっぺんまであとどれくらい?

細切れですけど、どんどんできてきています!

北海道縦貫道「中川~天塩」ルート3案に絞る

 国土交通省 北海道開発局は2023年11月16日、北海道縦貫自動車道「中川~天塩」区間について、昨年に続き2回目となる事業化へ向けた計画段階評価を行いました。

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北海道縦貫道「音威子府バイパス」建設の様子(中川町)。この区間に続く「中川~天塩」区間の事業化へ向けた動きが進んでいる(画像:旭川開発建設部)。

 道央道からさらに北へ、稚内方面まで計画されている北海道縦貫自動車道は現在、士別剣淵IC以北は細切れに開通。事業化されていない区間も4区間ありますが、そのうちの一つが中川町と天塩町にまたがる「中川~天塩」区間およそ20kmです。

 この区間は道内でも特に積雪の多い「特別豪雪地帯」に位置し、並行する国道40号は近年、冬の暴風雪が増加し通行止めが頻発しているといいます。また、現道の大部分が天塩川流域の浸水想定地域を通っており、幅員は狭小で冬の物流には大きな負担になっているそうです。

 国は高規格道路の実現に向け、2023年に住民アンケート調査を実施。その意見を踏まえ、今回、3つのルート案が示されました。

「別線市街地アクセスルート」と「別線山側ルート」は、全線別線の自動車専用道で、市街地を通過する国道40号寄りにするか、より山側を通すかの違い。もうひとつは「現道改良ルート」で、現道を嵩上げして洪水浸水想定範囲を回避し、拡幅して安全性を確保するものです。現道改良の場合は自動車専用ではなく、代替路は確保できなくなります。

 それぞれの事業費は、「別線市街地アクセスルート」が約20kmで約1050~1250億円、「別線山側ルート」が約21kmで約1100~1300億円、「現道改良ルート」が約21kmで約800~1000億円となります。北海道開発局は今後、第二回目の住民アンケートを踏まえ、ルートを決定し、事業化へつなげる構えです。

 ちなみに、北海道縦貫自動車道の士別剣淵IC以北は、稚内まで9区間に分かれており、3区間が開通済み(名寄美深道路、幌富バイパス、豊富バイパス)、2区間が事業中(士別剣淵~名寄、音威子府バイパス)です。今回の中川~天塩バイパスは、2025年度開通予定の音威子府バイパスと一続きになりますが、その先、幌富バイパスとのあいだの区間は事業化されていません。

【了】

【え…】「稚内まで」の高速道路どこまでできてるの?(地図/画像)

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