JAL導入の「ボーイング737MAX」大丈夫? 他社も続々導入のワケとは “新造機の番人”の評価
プロの目から見る「737MAXはこんな飛行機」
鈴木さんは「導入にあたりすでに737-8を使用している航空会社の方にもお話を伺うのですが、不具合が少ない飛行機だそうです」とし、「導入後、気が付かないうちに整備士の業務負荷が減るような、そんな飛行機なのかもしれません。これは(これまで2氏が領収検査を行ってきた)787型でも気づいた点ですが、同じことが737-8導入でも起きるのではないでしょうか」と話します。
そのような737-8は、更新対象となっている737-800と比較して、領収検査員の目から見ると、どのような印象をもっているのでしょうか。
「私が見ている限りは、新型機ではあるものの、これまでの領収検査とそれほど大きな違いは生じないと思います。737-8は現行の737-800と同じく、アルミニウム製の翼・胴体ですから、構造部材に関して注意しなければならないところは、これまでの機種と同じです。最終組み立て地であるボーイングのレントン工場は以前に比べてさまざまな改善がなされていて効率化が図られていますので、そういった点は追加で注意する必要がありますが、我々が見なければならないポイントは大きくは変わらない、といった印象です」(近藤さん)
「むしろ、かつて整備していた747などをはじめとしたアルミ構造の飛行機には数多く関わってきましたので、若い頃の血が騒ぐといった感じです」(鈴木さん)
【了】
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