JAL導入の「ボーイング737MAX」大丈夫? 他社も続々導入のワケとは “新造機の番人”の評価

新造機の番人」に聞く、737MAXの強み

 そのようななか今回お話を伺ったのは、ボーイングのお膝元、シアトルでJAL機の領収検査員を務める鈴木正美さんと近藤信之さんとです。

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左から鈴木正美さんと近藤信之さん。ボーイング社のレントン工場内で(乗りものニュース編集部撮影)。

 領収検査員は、航空機メーカーが新型機を組み立て、航空会社に引き渡すまでのあいだ、その機の組立状況をチェックするという特殊な業務で、選りすぐりの航空整備士のなかから選ばれる、“新造機の安全の番人”ともいえる存在です。

 2人のJAL領収検査員は、ボーイング737-8の強みを次のように評価します。

「運航時間という意味では、737シリーズは膨大な時間をすでに経験しており、過去の経験を利用して改良した派生型なので、信頼性という意味では非常に高くなっています。また、エンジンの静音性や燃費効率なども、現行である737-800と比べても非常に素晴らしいものになっていると思います」(鈴木さん)

「(同機を)各航空会社が発注されているのは、まったくのブランニューモデルではなく、資格や整備面、過去のものを最大限利用した形で飛行機を作っているため、パイロットやパイロットの資格取得、施設投資などをイチからやり直さずに済む、ところだと思います」(近藤さん)

 また2氏によると、「飛行機は新型になるにつれ、整備性や点検項目が少なくなっている。もちろんそういった観点においても、整備士フレンドリーになっているし、737-800で見られることが多かった不具合についても改善を試みているようで、737-8は評価できる機体だと思う」とコメントします。

 とはいえ、JALむけの737-8の初号機は、2023年10月現在では、まだ製造すら始まっていない状況にあります。しかし、2人の領収検査員は、同型機の導入にむけ、下準備を進めています。

【写真】画面でっかい! 737MAXのコクピット

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