世田谷の「環6.5」工事かなり進んだ! 東北沢の駅前通りが「大変化」将来は大井町まで直結!?

京王井の頭線をまたぐ部分はいつ完成?

東北沢の狭い駅前通りが激変

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小田急の東北沢駅前を走る路線バス(乗りものニュース編集部撮影)。

 環6(山手通り)と環7(環七通り)の間を縫うように、都内の南北軸として都市計画道路「補助第26号線」が整備中です。

 都道「鮫洲大山線」に指定され、その名のとおり、大井町から中野駅を経由して板橋区の大山付近で国道17号(中山道)に接続します。

 かなりの区間が開通済みもしくは街路拡幅済みで、つながっていないのは目黒中央町周辺、駒場周辺、大山周辺の3か所のみです。そのうち、大掛かりな道路工事が行われているのが、駒場周辺の区間(東北沢工区、代沢工区)のうち北側の東北沢工区です。

 ここはセンターラインも無い、昔ながらの狭い駅前商店街通りでした。都はここを、木造家屋の密集地の防災のための街路拡幅の対象である「特定整備路線」に位置づけ、用地取得を開始。長らくフェンスで囲まれた空き地状態になっていましたが、工事はいよいよ本格化しています。

 井の頭通りから下る北側区間は、ことし7月から拡幅用地の道路端に側溝等を設置する工事がおこなわれており、フェンスが撤去されて重機が入り、用地が掘り起こされて路盤整備の段階となっています。来年3月までにこの東側歩道が完成予定で、その次は中央部の車道、そして現道の車道部に歩道を築造する工事へと移っていきます。

 いっぽう東北沢駅から南側は、その工事はすでに完了し、歩道と歩車道境界ブロックまでが完成。現在は車道部分の路盤整備の段階で、そこが完成すれば車線が切り替えられ、現在の道路部分が掘り起こされていくこととなります。

 さて、そのさらに先、東京大学駒場キャンパスの西端を抜け、池ノ上駅付近で京王井の頭線と交差して淡島通りへ到達する「代沢工区」は、2019年に事業着手となったばかり。地道に用地取得が続けられ、2022年3月末時点で用地取得率は17%となっています。

 この代沢工区が完成すれば、下北沢から渋谷まで京王井の頭線で延々と街が分断され、線路を超えるまともな道路がなかったところへ、貴重な南北軸が形成されます。道路は、高い築堤上を走る京王井の頭線の下をくぐりぬけていく形で立体交差します。

【了】

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