不便ターミナル「池袋駅」が大化け!? 巨大W空中デッキ&東武上空広場で「全く違う姿に変貌」も
ついに具体的な整備方針が明らかになりました。
回遊性を大幅アップ
東京都豊島区は2023年11月28日(火)、池袋駅周辺のまちづくり方針を示す「池袋駅コア整備方針2024」の素案を公開しました。都民等から意見を募集し、後日正式策定となります。
池袋駅周辺は長らく、それぞれが独自に発展してきた昔ながらの姿のままでした。ひとつのターミナル駅としての統一感に乏しく、エリア内の行き来も不便でした。
そこで2015年に国が「特定都市再生緊急整備地域」に指定。それをうけ豊島区は2016年の「池袋駅周辺地域まちづくりガイドライン」、2018年には、「池袋駅周辺地域基盤整備方針 2018」を策定し、2035年の将来像として「世界中から人を惹きつける国際アート・カルチャー都市のメインステージ」と位置付けました。
そのために池袋駅前の何をどうしていくか、より具体的に示したのが今回の「池袋駅コア整備方針2024」です。
ここでは「歩行者の回遊性」がクローズアップされ、「上下東西南北をつなぐ」駅とすることが掲げられています。新宿駅や渋谷駅と同じく、まともに整備されてこなかった「JR上空を大またぎする巨大橋上駅舎、東西自由通路」が、池袋駅でも誕生することとなります。東西デッキの動線は北(パルコ側)と南(西武側の)が生まれ、さらに東武東上線には「上空広場」が整備されてデッキとつながります。
これによって、西口・東口とも北口・中央口・南口が整備され、6か所それぞれ空中デッキ~地上~地下通路でむすばれることとなります。
駅周辺は歩行者広場が大きく確保され、周辺公園とあわせて「アート・カルチャー・ハブ、スポット」として屋外劇場や体験施設など、活動拠点が整備されます。
この歩行者空間は、池袋駅東口を南北にむすぶ「明治通り」を「行き止まり化」することでも確保します。雑司ヶ谷方面にバイパスする「環状第5の1号線」が全線開通すれば、駅前の明治通りは駅利用者のためだけの道路になるため、南北に通り抜けできなくしてもいいということです。
この将来像の実現目標は2040年代。今後、この方針をもとに、さまざまな都市計画を策定し、工事着手していくこととなります。
【了】
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