狭隘な「国分寺街道」に念願のバイパス道路!? 東八道路からちょっと見える「完成形」とは 地形上の悩みも

狭くて速度が出せない「生活道路」を脱却です。

国分寺駅南側から東八道路まで

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現在の狭い国分寺街道(画像:東京都)。

 とにかく広い道路がない東京都内。国分寺周辺の南北軸も同様で、小平方面から府中へ下りてくる「新小金井街道」から西側には、「府中街道」やまだ未完成の「新府中街道」くらいしかありません。

 そのあいだに、JR中央線の国分寺駅を経由する「国分寺街道」という南北道路があります。国分寺駅南側から東八道路までは「いちおう2車線」というレベルの狭い生活道路で、歩道も無く路肩も十分な幅が無いため、スムーズな通行ができません。通過交通が詰まって渋滞が起きやすい区間です。

 この区間を2車線の街路として、広く走りやすい道幅でバイパスする事業が進行中です。

 バイパスルートは、殿ヶ谷戸公園南側、道路が南へ進路を変える手前からまっすぐのび、現道の西側をバイパスしてまっすぐ東八道路「栄町交番前」交差点へ至る約720mです。

 現在の都の道路整備方針(第四次事業化計画)のひとつまえ「第三次事業化計画」で2015年までに着手すべきとされた工区で、実際に事業着手したのは2019年度。そこから測量や設計、用地取得の段階となっているため、まだ現地では「フェンスの更地」は目立ってきていません。とはいえ、2022年はじめ時点で用地取得率は約17%となっています。

 東八道路の交差点の北側を見ると、「京王ストアー栄町店」バス停のあたりに不自然な空き地がありますが、これがまっすぐ北へのびる拡幅ルートの用地です。

 なお、国分寺駅と殿ヶ谷戸公園のあいだも狭いですが、こちらは道路脇に国分寺崖線の高低差があるのが設計上の悩みどころ。都はこうした課題を乗り越え「なるべく早い時期に事業着手できるよう調整していきます」としています。

【了】

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